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プロダクトデザインを学ぶ場について

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今でもデザインという言葉を聞くと美術の世界を思い浮かべる人は多いです。しかしながらプロダクトデザインの主目的は生活に必要なモノ(それらを使用するコトも含む)について美観も考慮しながらの製品形状を設計することなので、工学志向・理系志向の人にあっているという意見も聞かれます。そのせいか理系大学でのデザイン関連授業が増えているようです。本学メディア学部でも将来のメディア社会を担う若者にとって役立つことを願い、プロダクトデザインに関する授業や演習があります。メディア学部の場合ならばプロダクトを媒体とした特にコトの設計について考察するという意味でプロダクトデザインの考察経験は価値があると思います。

某工業大学でも某美術大学と連携したデザインの授業があると知人から聞き、昼休みにネットサーフィンをしていたら、「あっコレか」という事例が見つかりました。その授業目的はそもそも人が欲しいモノは何か、暗黙知的に良さを感じる製品はどうあるべきか、そしてそれを計画設計するエンジニア・デザイナーは社会とどう向き合うか等々について、デザイン提案プロセスを通じてモノのありようを考察することのようです。デザイン系の学部・学科は設置されていない工業大学で実施されている授業なので、デザイン提案自体が重要な目的ではないようです。ただ、こうした試みの結果としてデザイン系の学部・学科では生まれにくいような工学の知識をベースとしたデザイン提案が出てくる可能性は高いと思います。

私見ですが教育研究機関におけるこうした流れはしばらく続くと感じています。そして、メディア学部であれば、プロダクトデザインも体験した卒業生がメディア関連の職場でメディアに関する高度なスキルや技術を身につけ、その専門性を生かしたプロダクトデザインまたはプロダクトを生かしたコトを世に送り出す可能性があると思います。すでに高度技術者によるデザインや高度技能職人によるデザイン等々、何らかの高度な専門性を軸として有する人々による誰でも簡単に真似することなど出来ないようなプロダクトデザインが生まれてきているという事実もあります。

デザインを学ぶ場が増えるのはいいことですね。デザイン行為はサスティナブルですし、そもそもデザイニングのワクワク感はすべての人のためにありますから。

文章 萩原祐志

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