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【おもしろメディア学】 中国からやってきた留学生が描いた水墨画がすばらしい!

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Fig19

図1 CGによる水墨画

この水墨画は,中国からやってきた大学院生が描きました.素敵な水墨画ですね.

ちょっとよく見てください.実はこれはコンピュータグラフィックスを利用して描いたのです.この画像は,よく使われているペイントシステムなどのお絵かきソフトで描いたのではありません.コンピュータグラフィックスでこのような画像を一枚描く場合に,筆と絵の具の代わりになるようなソフトを利用することが多いです.

Fig20

図2 CGによる水墨画

これらの画像は,コンピュータで3次元モデルデータを作成して,それを2次元画像に変換して描いています.この基本的な方法は透視投影法といいます.透視投影法は,ひとつの視点によって透視投影図を描画する方法です.この方法では複雑な3次元対象物を描画すると,表現したい対象が視点に近い対象に隠されてしまって見えないこともあります.基本的には写真と同じ原理です.

Fig21

              図3 単一視点による水墨画

Fig22

               図4 多視点による水墨画

そのために,見せたい対象を別の視点から見て,それを一つの投影面に表現する手法を多視点表現という方法が開発されています.図1はいくつかの視点から描いた図です.また,図3は単一視点による水墨画,図4は,多視点による水墨画です.この図では,複数の透視・平行投影などを一緒に利用して.水墨画の再現をしています. 詳しいアルゴリズムは,文献をみてください.
 
多視点表現手法は,絵画表現ではよく見ることがあり,CG分野でも絵画表現の一つとして位置づけられています.このような表現のために魅せたいところを見せるように視点を変えたり,対象の形状を変形したりする手法があります.たとえば,観光地の地図表現や人体の解剖図などにも使われています.いろいろなところで,このような画像を見ることができるので,ぜひ見つけてください.
文献:
李 磊, 石川 知一,三上 浩司,柿本 正憲,近藤 邦雄:水墨画風CG画像生成のための多視点投影手法,日本図学会,図学研究,第49巻2号(通巻146号),pp.13-20,2015.6

http://www.graphicscience.jp/journal_data/list.html
メディアコンテンツコース 近藤邦雄

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