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「アラビア語の発音学習アプリ」で学会発表

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メディア学部の大淵です。

3月は学会のシーズンです。私の研究室でも、修士2年のカマル・イマドさんが、電子情報通信学会全国大会の学生ポスターセッションで発表を行いました。タイトルは、"Development of Arabic Learning Application for Smartphones Using Voice Recognition (音声認識を使ったスマートフォン向けアラビア語学習アプリの開発)"です。

発表の内容は、アラビア語を勉強したい人が、スマートフォンの画面に表示された単語を発音すると、アプリがその発音をチェックしてOK/NGを判定してくれるというものです。今回は、特に日本人学習者を対象としたチューニングをしようと考えて、大勢の日本人にアラビア語をしゃべってもらったデータを集めました。この「超初心者」の発音と、サウジアラビア出身のカマルさんが自分でしゃべった発音とを比べて、良い発音ならばOK、悪い発音ならばNGとなるよう調整を加えたというわけです。学会では、ポスターを使った説明に加えて、実際にスマートフォンでアプリが動くところも見てもらいました。

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(左)会場となった九州大学伊都キャンパス (右)発表の様子: 手前に写っているのがカマルさんです

この研究のベースにあるのが、カマルさん自身が来日したときの苦労です。今では日本人並みに上手な日本語を話すカマルさんですが、来日当初はやはり日本語がわからなくてずいぶん苦労したそうです。また、毎年あたらしくやってくる留学生の人たちが言葉で苦労している様子も見て、簡単に日本語を学べるアプリがあれば良いのにと思ったのが、研究を始める動機になりました。とはいえ、日本語や英語を対象とした研究はずいぶんいろんなところで行われています。そこから更に考えを進め、逆に日本人がアラビア語を勉強するという状況なら、まだまだ足りない技術が沢山あるということに思い至ったというわけです。

音声認識技術については指導教官である私がアドバイスをしながら、アラビア語の知識については逆にカマルさんに教えてもらいながら、一緒に研究を進めてきました。残念ながら私のアラビア語の発音はちっとも上達しませんでしたが、完成したアプリを使ってもう少し勉強してみようかと思っているところです。

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