インタラクション2016での発表
2016年4月 9日 (土) 投稿者: メディア技術コース
AEDLABの羽田です。
昨年度の話になりますが、我々の研究室では 3/2〜4に九段下の科学技術館で行われたインタラクション2016において卒業研究から2つの研究発表を行いました。インタラクションは情報処理学会の研究会が主催するユーザインターフェースやユビキタスといった人間とコンピュータの関係についての日本で最大の学会です。毎年3月に行われており、実際に作ったシステムを持ち込んで展示する、デモ展示がとても多いことで知られています。
我々の研究室からの発表は以下の2件でどちらもデモを交えた発表です。
Tele-cLINK:触覚フィードバックを持った遠隔乾杯システム
石原 大資,大崎 翔悟,渡辺 喜彦,中野 亜希人,羽田 久一
PCを使ったテレビ会議システムを通じて乾杯を「体感」するためのシステムで
す。遠隔地をテレビ会議で繋いでおしゃべりをしたり、飲み会をしたりといっ
たことが普通に行えるようになってきたのですが、残念ながらお互いにグラス
をぶつけあう乾杯を実現することだけは出来ません。そこでお互いにグラスを
打ち付けた感触を引き出すためのデバイスを開発しました。
何度も試作を行い実験を繰り返した力作です。
コンピュータによる布製品の機能の拡張
上田 真子,中野 亜希人,羽田 久一
身に付けるコンピュータのことをウェアラブルコンピュータと呼びます。
メガネ型や腕時計型のウェアラブルデバイスが有名ですが、人間が身に付ける
といえばやはり衣服になるでしょう。この研究では衣服についている
ボタンをコンピュータで制御することで、鞄の開け閉めを外部から制御してし
まおうというものです。自動で開閉するわけではないですが、PCからの信号を
必要とするのでボタンを間違って開けたり閉じたりすることが出来なくなります。
デモを交えた展示というのは研究の面白い部分を理解してもらうことと同時に、試してくれた参加者から新しい視点の意見を貰うことができる貴重な場になります。
今後も多くのデモを多くの学会で展示していくというのが我々の研究室の目標
です。
(羽田久一)
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