新入生へのメッセージ:ネット検索の時代になってより大切な「暗記」について
2016年4月17日 (日) 投稿者: メディア技術コース
先週はタイピングの大切さについてお話しましたが、今週は古典的な勉強法である「暗記」についてのお話です。
ネット検索が全盛になり「ググれ」という言葉が当たり前に使われるように、インターネットをつかった情報検索は日常生活に溶け込んできています。そして本学を含めた大学では能動的に自ら考え、答えをみつけるアクティブラーニングといった教育が重視されるようになってきています。それゆえ、これからは記憶よりも考える力だという話をする人が増えてきています。
それでは、ネット検索が出来るようになった今では公式や用語を覚えるといったことは無駄なのでしょうか?私はインターネットが広まり始めたころからインターネットを利用しているのですが、頭に入っている知識の重要性はますます増していると断言できます。
これは、今のインターネットで使われている検索エンジンというのが適切なキーワードを元に情報を検索する仕組みだからです。あらゆる人がネット上に情報を載せるようになり、インターネット上に載っていない情報はないと言えるほどになりましたが、そこのたどり着くための手段は個人の検索力です。
よい検索結果を得るためには、前提としてよい知識を身につけている必要があり、基礎知識はますます重要になってきています。インターネット上のデータベースは自分の知識を何十倍、何百倍に拡大してくれますが最初の一歩を検索するには自分の頭の中に頼るしかないのです。そのため、検索エンジンが広まった現在は、昔にくらべてキーワードの一つ一つや、公式の一つといったものの大切さとネットを使うことによってそこから得られる知識の量が大幅に増してきています。
つまり、昔にくらべて一つのことを知っている場合に得られる知識が桁違いに多くなっているのです。それゆえに新しくメディア学部に入学した皆さんには「新しい知識」をなるべくたくさん頭の中から取り出せる状態にしておいて欲しいとおもいます。
一つ一つはつまらないと思う知識の積み重ねを広げていくこと、それが出来るようになることで、ネット検索はより多くの知識をみなさんに与えてくれるはずです。ネットをうまく利用して、自分の出来ることを広げるためにも、メディア学部でたくさんのことを学んで欲しいとおもいます。
(羽田久一)
「在学生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- あにめたまご2019「文化庁若手アニメータ等人材育成事業」(2019.03.12)
- タイの提携校、キンモンクット大学トンブリに短期訪問しませんか?(2019.03.11)
- 学会紹介:ADADA Japan学術大会と情報処理学会EC2019(2019.03.09)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
「雑感」カテゴリの記事
- ランニングマシンもインタラクティブな時代に(2019.03.02)
- 映画鑑賞(2019.02.21)
- 転ばぬ先の....(2019.02.19)
- 論文を書くためのソフトウェア(2019.02.18)
- 3学年合同で最終発表してみた(2019.02.17)