学生によるプロダクトデザイン提案の紹介(2016向け) 第4回
2016年5月14日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
私の居室の壁には卒業生の卒研ポスターが貼ってあります。新年度になると一番直近の卒研ポスター、つまり4月から社会人になったみなさんの卒研ポスターに貼り換えます。それらのポスターを眺めながら、また新しい卒研生たちとのディスカッションが始まるわけです。
今回はそれら卒研ポスター紹介の第4回目です。古矢さん、前田さん、増渕さんのデザイン提案を紹介します。
古矢さんは、調理において使用する粉末調味料入れのデザイン提案をしました。問題点を明確化し、コンセプトメイキングのための調査もしっかり行い、その結果を踏まえたアイデアを豊富に展開しました。その後、集約した案は3DCGで正確にモデリングし、動画も含めた分かりやすい使用シーンの表現で提案物を示しました。説得力のある完成度の高いデザイン提案になりました。
前田さんは、メレンゲ作りの疲労を軽減させるハンドミキサーのデザイン提案をしました。ご自身が調理好きなのですが、客観的意見の調査もきちんと行い、コンセプトをたて、アイデア展開を行いました。その中で適切と判断された案については機能確認可能な簡易模型を制作し、典型的デザインの製品との比較を行いました。プロダクトデザインにおいてこうしたスタディーはとても重要です。このスタディーによって間違いなくプロダクトとして成立するデザイン提案となりました。
増渕さんは、映画好きで、単なる映像コンテンツだけではなくDVDジャケット自体にも価値があることを指摘し、映画を保有していることが感じられるDVD収納ケースをデザイン提案しました。現行品調査やヒアリングの結果、予想以上にDVD保有の価値を感じる映画ファンが多いことを確認できました。この調査結果を踏まえ、映画内容に加えてDVDジャケット自体にも愛着を持つ映画ファンに期待に応えるデザイン提案となりました。
今年の卒研生も卒研・就活と多忙かつ充実した日々を送っています。先輩たちの卒研ポスターをながめ、そして3年次後期に先輩たちが助言してくれたことも踏まえ、元気に卒研・就活を遂行してほしいと思っています。
この公式ブログは誰もが閲覧可能なオープンなものですので、卒研「プロダクトデザイン」の卒業生たちの提案物は学外も方々はもちろん、在学生にとっても参考になれば幸甚です。卒業生たちは全員、公開快諾して下さっていますので。
メディア学部 萩原祐志
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