学生らが「東洋文庫ミュージアム」にて集客アイデアを提案
2016年5月13日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 教員の岸本です。
私の授業「ゲームデザイン演習」では、企業・団体の依頼を受けてゲーミフィケーションのアイデアを提供する『なんでも面白化プロジェクト』、略して『おもプロ』に取り組んでいます。第4弾となる今回は、5月8日(日)に文京区駒込の「東洋文庫ミュージアム」を学生5名と私で訪問し、集客アイデアを提案してきました。
▲モリソン書庫の前で、ミュージアムスタッフと集合写真
東洋文庫は、アジアの歴史と文化に関する「東洋学」の専門図書館であり研究施設です。蔵書の中には『東方見聞録』や『解体新書』など教科書で観たことのある有名な書籍がたくさんあります。2011年にオープンした「東洋文庫ミュージアム」では、こうした貴重な“ホンモノ”を目にすることができるのです。
研究者だけでなく広く一般の人たちに「東洋学」に興味を持ってもらいたい。東洋文庫の依頼に学生らはどんなアイデアで答えるのでしょうか?
「もっと知ろうよ!儒教」展 開催中(東洋文庫ミュージアム)
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/museum_index.php
▲まず、館内の「もっと知ろうよ!儒教」展を見学しながら、アイデアを考える。
▲次に、会議室で各自アイデアを紙にまとめる。
▲そして、ミュージアムスタッフの前で、3分間でプレゼンテーション。その後スタッフとディスカッションを行う。
最後に、ミュージアムスタッフに学生らのアイデアの中から「優秀アイデア」を選んでもらいました。
■優勝賞品の孔子ポストカード全種類をもつ佐藤はるか(3年生)さん
では、優勝した佐藤さんにインタビューしてみましょう。
質問:優勝してどんな気持ち?
佐藤:今までこういう企画で1位になったことがなかったので、驚きが多いです。でも、1位が取れたということは成長している証拠なのかな、と思いました。
質問:どんなアイデアをプレゼンしましたか?
佐藤:『本を持ってまわる博物館』というタイトルで、文字通り本を持って、その本にあらかじめ書かれている絵や文字に合わせてスタンプを押すと一つの絵や文章が出てきたり、白いページにプロジェクターの光を当てるとそこに町などが浮かびあがる、といったことを提案しました。
質問:どうやってひらめきましたか?
佐藤:博物館を見て回ったときに、「こんなにたくさん本があるから、実際にさわりたい」と思ったので、実際に本を持って歩いてみるのは楽しいのではないか、と思って考えました。
質問:今後の抱負は?
佐藤:今回自分が成長できてると感じることができたので、これからも多くの企画に参加して、色々なアイデアを発想することができるようになりたいです。
『おもプロ』の目的は、企業・団体のスタッフにとっては、学生の自由で若々しいアイデアをもらっての新しい発想の機会となること。学生にとっては、日頃学んでいることの力試しの機会であると同時に、「社会人基礎力」を身につける実践ともなるということです。
ありがたいことに、これまで毎回学生らの「アイデア力」にお褒めの言葉をいただいています。これからも引き続き、学生らのアイデア提案の機会を積極的に設けて行きたいと思います。
◆関連ブログ
学生が福岡の自動車学校で「学科教習を面白くするアイデア」を最終発表!(4/3)
http://blog.media.teu.ac.jp/2016/04/post-08a0.html
◆執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
◆教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566
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