授業紹介:プロジェクト演習「コミュニケーションデザイン」
2016年5月 6日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
本ブログをご覧の皆様,こんにちは.
メディア学部准教授 菊池 です.
本日のブログでは,プロジェクト演習「コミュニケーションデザイン」について書きたいと思います.
昨今の就職活動において,企業側が求める人材に「コミュニケーション能力のある人」ということが言われることが多くあります.
そもそも,「コミュニケーション能力」とはどのような「能力」のことを言うのでしょうか?
人間は元来「コミュニケーションの動物」であると言われます.これは,他の動物に比べて肉体的に明らかに脆弱な存在であるが故に,人間は古来から互いに良いコミュニケーションを結びながら現在まで生存し続けてきたからです.
それを考えれば,人間はそもそも「コミュニケーション能力があって当然」ということになります.
それが,昨今変化してきたわけです.
では,なぜ変わってしまったのでしょうか?
残念ながら,その明確な答えを私は持ち合わせていません.
そこで私は本演習で,「デザイン」行為を通して「コミュニケーションとは何か?」ということを探求したいと考えています.
本演習では,「デザイン」の持つ機能を具体的な現場から探り,「デザイン」によって得られる可能性と機能について体験を通して習得することを目標としています.さらに,複雑化した社会に対して多角的な視点とアプローチから解決策を提案することを実習します.
具体的には,実際に現場で活躍されている現役のデザイナーをトークゲストとして招聘する前半と,具体的なクライアントからの事案に取り組む後半に分けて演習を進めていきます.
本演習全体を統括する演習講師として,「Z-Production」代表取締役の清水喜之様を招聘しています.
本ブログを執筆している現在(2016,04,29),本演習はすでに3回の授業を実施しました.
第2回目には,「D-KNOTS」 Art Director / Designer の荒川慎一様をゲストとしてお招きし,デザイナーとしての仕事内容のご紹介から,デザイナーとして日々考えていること,クライアントとのコミュニケーションで大切なことなどをお話いただきました.
その後,受講生とのディスカッションを行っていただきました.
図.荒川様とのディスカッションの様子
また,第3回目には,受講生同士がお互いを取材し合い,その情報を短時間でまとめ,最後に「他者を紹介する」という形で受講生の前で発表するという演習を行いました.
図.「他者紹介」の演習の様子
これからもこのような演習を通し,「コミュニケーションとは?」「デザインとは?」を自らの体験を通しながら考え,演習後半の「具体的な事案に取り組む」時間に臨んでほしいと思います.
(文責:菊池 司)
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