スウェーデンで開催された国際学会SIGRAD2016で,留学生が研究発表 (ウプサラ大学訪問その1)
2016年5月29日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
Liselotte Heimdahl,Yoshihisa Kanematsu,Naoya Tsuruta, Ryuta Motegi,Koji Mikami,Kunio Kondo, Analysis of camera work in horror movies, SIGRAD2016,2016.5.23
リサさんは,日本政政府派遣の国費留学生で,スウェーデン出身です.研究生の間の研究をまとめて,世界遺産の街であるVisbyで行われる会議で発表することを目標に研究を進めてきました.
スウェーデンの大学生は,母国語と英語で話をすることができることが多く,国際会議における英語での発表自身は問題がないと考えていました.
そのため,まず研究生の一年間の目標を研究を行って論文をまとめて発表することとしました.本学では4年生の卒業研究の成果を学会大会などで発表することも多く,研究生の一年でも同等の成果が出るように計画をしました.
研究の概要は次の通りです.
Camera work parameters such as shot size, camera movement, and camera angle are crucial parts for creating digital contents such as movies and games. After creating a story that is to be conveyed to the audience, it is important to be able to present the intended feeling in the contents. By using the same content but by modifying the parameters, such as from a long distance shot to a close up, we can get a great difference in the impact of the viewer’s feelings. The purpose of this study is to analyze camera work parameters in horror movies and find features that can be used as reference in future research for automatically reproducing suitable camera work in digital contents.
この英文は,論文の最初に書くAbstractというものです.まだまだ始まったばかりの研究でしたが,15分の発表の後に,質問も3名からあり,とても興味深い内容であったようです.会議が終わった後も,参加者といろいろな話をすることができました.
はじめての研究発表でしたが,落ち着いて発表をしていました.母国だからというわけではなく,発表資料を共著者と何度も打ち合わせをして修正をして,参加者に分かりやすいように修正を何度も繰り返しました.また,発表の文章も書いてみて,予定の時間内に収まるかどうかを検討し,リハーサルもしました.そのおかげで15分の発表時間になるように話をすることができるようになりました.準備が何事にも大切であることはこのことからもよくわかります.
一年間の研究で,学会発表をするためには,多くの時間を研究に費やす必要がありますが,計画的に進めればきっと素晴らしい知見が得られる研究ができると信じています.
なお,会議が行われたウプサラ大学キャンパスゴットランドは,メディア学部と提携しており,多くの教員や学生がすでに訪問しており,研究発表や講演をしています.今回もウプサラ大学で実施されるということとGotland Game Conferenceが行われていることから,私も参加しました.この訪問で得たことや打ち合わせたことは,今後もブログ記事で紹介します.
メディアコンテンツコース 近藤邦雄
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