「夏休み子どもいちょう塾」で、「ゲームクリエイター体験講座」を開講しました
2016年7月30日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディアコンテンツコースの岸本 好弘です。
7月23日(土)、大学コンソーシアム八王子主催の「夏休み子どもいちょう塾」にて「ゲームクリエイター体験講座」を開講しました。
「夏休み子どもいちょう塾」は、小学4・5・6年生を対象に、大学コンソーシアム加盟の大学・短大・高専の先生たちが講師となって行う夏休み特別教室です。八王子市学園都市センターを会場として、7月23日、24日の二日間で20の講座が開かれました。
われわれの講座は4年連続の開講です。たくさんの受講希望をいただき、当選倍率8倍から選ばれた18名の小学生に午前・午後2回に分かれて「ゲームクリエイター職業体験」をしていただきました。
▲講座終了後の記念撮影
今年の株式会社クラレの調査によると、「小学6年生男子の将来就きたい職業」第4位がゲームクリエイターです。
http://www.kuraray.co.jp/enquete/occupation/2016_s6/
▲ゲームクリエイターにはいろいろな職種がある
しかし、子ども職業体験学習テーマパークである「キッザニア」や「カンドゥー」では「ゲームクリエイター」の講座を行っておらず、「職業体験」としてゲームに触れる機会が少ないのが現状です。
私の研究室では、「小学生向けゲームクリエイター体験講座」を行うためのソフトの開発、さらに体験講座のマニュアル化を目的とした研究を行っています。
▲今年は土・日2日間にわたり開催されました
▲ゲーム会社の「一日社員体験」
今年の講座は、子どもたちにゲーム会社「キッシー・ゲームス」の一日社員になってもらうところから始まります。社員となった子どもたちは、面白くないゲームしか作ることが出来ず、倒産寸前の「キッシー・ゲームス」を救うため、「面白くないゲームを、どうしたら面白くできるか?」考えなければなりません。
まず1時間目は、「ゲームはなぜ面白い?」を考え、グループで話し合った後、みんなの前で発表してもらいます。
まとめとして、『ゲームプランナ―秘伝の書 その1』「ゲームプランナーは、ゲームが面白くなるために、3つの要素を入れている!」
1.自分の成長が見える
2.大げさにほめられる
3.あなたがヒーロー
を紹介しました。
▲グループになってゲームを面白くする
2時間目は、「オリジナルステージを作ろう!」
グループで協力しながら2つのステージを作ります。その後は、違うグループの作ったステージをプレイして、面白いかどうかを試してもらいます。
まとめには、『ゲームプランナ―秘伝の書 その2』「ゲームプランナーがステージを作るのに大事なこと!」として、
1.音をいれる
2.大げさにほめる演出を入れる
3.難しすぎても簡単すぎてもいけない
を紹介しました。
リーダー・山本祐介くん(4年生)
「リーダー兼司会進行として今回のイベントをまとめてきたが、当日まで子ども達が楽しめるものか、とても不安でした。でも、制作したゲームを楽しそうにプレイし、他の子と盛り上がる様子を見て、大成功だったなと感じました。18人の未来のゲームクリエイター達に夢を与えることが出来て本当に良かったと思います。さらに大規模な9月のゲームショウでも、楽しく学べるワークショップを心がけて、より良いものを作っていきたいと思います。」
リーダー・山本くんを初めスタッフとして参加してくれた学生たちが優秀なので、進行はすべて任せ、私はちょっと喋っただけにしましたが、上出来でした。今年で4回目となった「子どもいちょう塾」、来年もまた新たなテーマを掲げて、学生たちとともに取り組んでいきたいと考えています。
関連記事:
(昨年)「夏休み子どもいちょう塾」で3年連続「学習ゲーム特別授業」を開講しました!
http://blog.media.teu.ac.jp/2015/08/3-9f3c.html
(一昨年)この夏も、夏休み子どもいちょう塾「きみもゲームクリエイター!」を開講しました!
http://blog.media.teu.ac.jp/2014/08/post-5159.html
執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566
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