7月17日オープンキャンパス~「音と音声の研究」
2016年7月14日 (木) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
7月17日に東京工科大学八王子キャンパスでオープンキャンパスがあります。
相川・濱村研究室の展示項目をご紹介しましょう。
音と音声の研究をいろいろ行っています。
ここでは、相川が担当する音声音響分析についてご紹介しましょう。
声質分析
ベルカント唱法の美声の秘密はなんでしょうか?良く響く声、通る声とは何でしょうか?良い声で歌ったり話したりするには、呼吸法や発声法が重要です。その声の質をコンピュータで測ることができたら便利です。メディア学部ではいろいろな声を調べ、声の質を声帯振動や喉の共鳴の程度により定量的に計測する方法を研究しています。卒研では俳優・声優音声の分析も行ってきました。音声分析法を使った声質分析装置で来場者の声の特徴を分析できます。発音の良さや声の明瞭さがわかります。
図1は信号処理ソフトMATLABで作成した声質分析装置です。これを使って声の特徴を分析します。
他の展示項目についてもご紹介しましょう。
3D音響分析
人の聴覚のしくみに基づいた室内の音源の位置を分析する方法を紹介します。コンピュータにより音源の分布状態を表示するシステムです。
2つのマイクから集音した音の関係を分析して、図2のような音源の分布を可視化します。
図2 音源の分布の可視化
お化け音を作ろう
ビブラートの発生原理を使って、コンピュータプログラムにより、お化けの出そうな音を来場者の方に作っていただきます。ビブラートは周期的に音の高さが変化する音です。この動きを複雑に作ると、いろいろなお化け音を作ることができます。図3は、スペクトログラムとよばれるもので、横軸が時間で縦軸が音の高さを表します。
歌声の印象変化
歌声では音の高さが1音の中でも微妙に変化します。歌い方を変えると印象がどう変わるかをデモします。図4は人の声のスペクトログラムです。横縞が波打っているのがわかりますね?これが声の高さの変化に相当します。みなさんの声のスペクトログラムを作ってみませんか?
相川清明
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