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メディア基礎演習は、まさに"文理芸"の横断科目!

2016年9月 9日 (金) 投稿者: メディア社会コース

最近、「ノケジョ」という言葉を耳にします。「リケジョ」ならぬ、「ノケジョ」。農業を学ぶ女子学生のことで、注目を浴びています。農業というと泥まみれになって農作物を作るイメージがありますが、それだけでなく、温暖化のような環境問題やTPPのような世界の社会情勢も学ぶ必要があります。また、最新のテクノロジーを使えば、効率化を図ったり、新しい品種を作ることが可能になります。このように文理融合した大学教育がこれからは求められるということで、注目を浴びているようです。



実は、メディア学部は設立当時(1999年)から「文理芸融合」を掲げて来ました。現在のカリキュラムでも、「メディアコンテンツ」、「メディア技術」、「メディア社会」が教育の3つの柱となって受け継がれています。メディア学部では、従来は異なる学部で教育していたよな専門分野を、一つの学部で横断的に学ぶことが出来るということが当たり前になっていました。学部設立から17年が経ち、社会のニーズが同じ方向にあることを再認識しています。


とは言え、1・2年生といったフレッシュな学生にとってみれば、アニメやゲームのようなコンテンツを作ることに最も興味を持っていることは事実です。それは、それで良いと思います。但し、プログラミングのようなテクノロジーや、社会の仕組みを知ると、これまでなかったような新しいコンテンツの企画を立案できたり、世の中に必要とされる様々な仕事を知るきっかけになったりします。3・4年生や大学院生、さらには卒業生の先輩たちは、それを非常に実感しているようです。


そのため、メディア学部のカリキュラムでは、1年次後期と2年次前期の必須科目として「メディア基礎演習」があり、「メディアコンテンツ」、「メディア技術」、「メディア社会」の3つのテーマをバランス良く学びます。


テーマの概要は以下の通りです。

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<<メディア基礎演習Ⅰ(2016年後期の授業内容より抜粋)>>

[プログラミングの基礎Ⅰ]

メディア学部の学生として必要となる基礎的なプログラミング技術を習得する。まず最初にScratchを用いてプログラミングに必要な論理的思考について学んだのち、Processing環境を用いてプログラムを書き、CG画像作成を題材に実践を行う。


[流行を知り物語る(4回分)]

大学の学びにおいて必要な調査法を学ぶとともに、論理的に考える技術を身につける。また、具体的なテーマに基づきディスカッションを行い、プレゼンテーションスピーチ能力を養う。


[サウンド・エキスぺリエンス(4回分)]

身近な環境から様々な音を発見し、それをデータとして扱う方法を習得する。音データ処理の学習を通じてメディア処理に慣れ親しむとともに、分析・評価能力や問題解決力を身に付ける。

<<メディア基礎演習Ⅱ(2016年前期の授業内容 より抜粋 )>>


「プログラミングの基礎 II」

メディア基礎演習 I での「プログラミングの基礎 I」の内容を引き継ぎ、Processing環境を用いてのプログラミングについて学ぶ。特に,フローと変数のスコープ,関数の生成,オブジェクト指向プログラミングの概念と実装、および外部ライブラリの利用による高度なプログラミングに関して重点的に学ぶ。


「ソーシャル・デザイン」

社会をより良くするためのデザインを行う。3D地図のスキルを習得、活用し、解決の向けた提案PRビデオの制作を行う


「映像制作を知る、作る、感じる」

ショートフィルムの作成を通じて、企画・撮影・編集などの映像制作の流れを実践的に学習する。

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2年次後期と3年次前期には、メディア専門演習で自分がさらに学びたい専門分野を選びます。自分の得意分野がまだ見つからないみなさん、やってみないと分かりませんよ。様々なことにチャレンジすれば、必ず見つかります。


メディア基礎演習 責任教員 吉岡 英樹

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