オープンキャンパスにて『ゲームはこうしてできている』模擬授業を実施
2016年9月10日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 メディアコンテンツコースの岸本好弘です。
8月28日(日)のオープンキャンパスにて、模擬授業『ゲームはこうしてできている』を行いました。夏休み後半のオープンキャンパスでは、高校1,2年生の来場者も増えるため、ゲームは「プログラム」や「3Dグラフィック」で出来ている、という具体的な話をしようと考えました。
▲模擬授業の様子
午前・午後2回で170名を越える高校生・保護者の皆さんにご来場いただき、村上和希くん(4年・プログラマー)、中野芙羽奈さん(4年・グラフィッカー)と私の3名で、ゲームの中身の「プログラム」や「3Dグラフィック」がどうやって作られているか?という内容の授業を行いました。
まず私の方から、「リオデジャネイロ・オリンピック閉会式」でのマリオに扮した安倍晋三総理の登場パフォーマンスをはじめ、「マリオ」、「パックマン」などのゲームキャラクター、「ドラえもん」や「キャプテン翼」などのアニメキャラが東京オリンピックの紹介映像に使われたことを挙げて、今やアニメやゲームが世界にとって“日本を象徴するもの”となっているということ、2020年に向けてさらに注目が高まること、日本においても世界においてもゲーム市場が拡大しているということなどを話しました。
次に、ゲームは遊ぶのは簡単だが、作るのはそんな簡単なものではなく、プログラミングや3Dグラフィックという最先端の技術を学ぶ必要があること、本学部ではそれらを学ぶためのカリキュラムを用意していること、しかし自ら学ぶ気持ちがなければ授業に付いて行けないということなど、ちょっと辛口な話をしました。
この後、既にゲーム制作会社に内々定が決まっている学生2名に、プログラムと3Dグラフィックの話をしてもらいました。
村上和希くん(4年・プログラマー)は、ゲーム開発エンジンUnityのプログラムソースを見せながら、その場で主人公の移動スピードを10倍速くするようプログラムを変更してみせ、画面内を超高速で移動する主人公の動きで会場の笑いを誘いました。
中野芙羽奈さん(4年・グラフィッカー)は、3Dグラフィック開発ツールMayaを使って、人間の3Dモデルのモーション(アニメーション)をつけたりする様子を見せながら説明しました。
授業の最後に質疑応答の時間を設けましたが、授業終了後にも、積極的な高校生たちの質問の列ができました。
繰り返しますが、「ゲームを遊ぶのは簡単」です。しかし、「ゲームを作るには、専門技能を身に付けることは勿論、グループで制作する力、粘り強く頑張る力などが必要で、簡単なものではない」ことを理解したうえで、本学部に入ってきてください。志の高い高校生たちをお待ちしています。
今回のオープンキャンパスでは、模擬授業のほか「学習ゲーム」の研究室展示も行い、高校生・保護者合わせて100名を越える皆さまにご来場いただきました。
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教員紹介 岸本好弘
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