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TUT-ISART Game Jam 2日目まとめ

2016年9月22日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

東京ゲームショウ2016(TGS2016)も終わって,私も学生もやや放心状態ですが,間髪入れずにすぐ新学期が始まりますね.

TGS2016の直前に実施していたTUT-ISART Game Jamの様子をまだ伝えきれていないので,何度かに分けて紹介したいと思います.

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大変なのはゲーム企画段階

今回はフランスと日本の混成チームということもあって,とにかくコミュニケーションが最大の課題になることは事前から想定されていました.
実際に学生たちの様子を見ると,特に企画段階では,言葉通じないことでコミュニケーションが非常に大変だったようです.
チーム2とチーム4には東京工科大学大学院の留学生が参加していたので,コミュニケーションの橋渡しができていたのですが,他のチームは絵で描いて見せたり,身振りや手ぶりや単語レベルで説明したりGoogle翻訳を利用したりと様々な方法をとっていました.
ところが実際に作り始めると,言葉よりも出来上がったもので判断できるのか徐々にコミュニケーションの課題が減ってきました.
意外と当たり前のように一緒にゲームを作っていて,「やるな!地球人」と思いました.

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α版発表

東京工科大学でGame Jamを開催するときには,必ずマイルストーン(途中の目標)として,企画発表,α版発表,β版発表を設定します.これは,48時間を意図的にマイルストーンで区切ってスケジューリングすることで,あまり壮大なゲームを企画して完成しなかったり,ミスに気が付かずに暴走することを避ける意味があります.2日目は15:00からα版発表を行いました.

チーム1

このチームは言葉が通じない中でコミュニケーションに苦労していましたが,比較的早い段階からゲームのアイデアがまとまってきていました.
「HIMITSUのGrotte」と名付けた,洞窟探索アクションゲームを作っています.
α版の段階でもきちんと動くデモができていました.

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チーム2

このチームはスウェーデンからの留学生が英語と日本語が話せたので,チームのコミュニケーションの助けとなりました.開発したゲームは「Sneaky Snake」という,地上と地面の下を行き来しながら,敵を避けながらエサを食べるというゲーム.地上はエサが食べられるけど,敵もいる.地下に潜れば安全だけど地上の様子がわからない.こうした二つの状態をうまくコントロールして,敵から逃げながらエサを食べつくすゲームです.

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チーム3

こちらのチームは「Mogura Attack」という奥行方面へのスクロールランゲームを開発しました.自動でどんどん加速するキャラクタを,スマートフォンを傾けることで操作して,地面にある野菜やモグラを掘っていくスピーディなアクションゲームです.3Dのキャラクタモデリングとアニメーションがいち早く完成していました.

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チーム4

チーム4は東京工科大学大学院生のヘンリー君が率いるチーム.「Necro Driller」というゲームを開発しました.このチームは唯一「Dig」と「Recycle/Reuse」のふたつのテーマをコンバインしたチーム.主人公になって地中に埋まっている「骨」を掘り出して,それを武器に敵を退治するという,二つのモードがどんどん連鎖するゲームです.

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まとめ

初めて会った,言葉の通じないメンバーとの短時間での開発という,高いハードルがいくつもあったのですが,意外なほどにメンバーたちはサクサクとゲームを開発してくれていました.これには,ISART DIGITALのXavier学長も驚きでした.

最終的にどんなゲームになったのか,また報告したいと思います.

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メディア学部 三上浩司

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