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2016年10月

ランダムキーボードを作ってみよう!

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みなさん、こんにちは、

 
メディア学部の授業「音声音響メディア処理」では信号処理ソフトを使って、いろいろな音を体験します。今日は、音あそびとして Scilab   を使って、メチャメチャなキー配置の「ランダムキーボード」を作ってみましょう。
1秒間のディジタル音の数(サンプリング周波数)をコンパクトディスクの音質の半分の22050個にして、0.5秒の音を鳴らします。半音も含ませた1オクターブ分の鍵盤を作りましょう。音の高さの範囲はC5(523Hz)からC6(1046Hz)までにします。
ここで、grandという関数を使って、キーの順序をメチャメチャにします。
Matplotという関数を使って、色鍵盤を作ります。
色のついている領域をマウスクリックすると、その色鍵盤に対応した音が出ます。色鍵盤の外をマウスクリックすると、停止します。locateというのが、座標を読み込む関数です。色表示は13段階のjetと呼ばれるカラーマップ(色と値の対応)を使います。whileというのは、条件が満たされている間endまでのプログラムを繰り返し実行するということです。%piは円周率3.14です。roundは四捨五入で左からのキー番号が求められます。
以下を、コンソールに打ち込んでください。
 
fs = 22050 ;                  //1秒間の音サンプルの数
t = 0 : 1/fs : 0.5 ;             //時間刻みの目盛
se = 2 ^ ( 1 / 12 ) ;          //半音周波数比
f = 523 * se . ^ ( 0 : 12 ) ; //1オクターブ分の半音刻み周波数
as = grand( 1 , "prm" , ( 1 : 13 ) )  ;     //ランダムな順列
Matplot( as ) ;     //色表示
xset( 'colormap', jetcolormap( 13 ) ) ;     //jetカラーマップ
x = 1 ; y = 1 ;
while x  > 0.5 & x <  13.5 & y > 0.5 & y < 1.5   ;   //鍵盤内
i = round( x ) ;          //横軸座標四捨五入
sound( sin( 2 * %pi * f(  as(  i  ) ) * t ) , fs ) ;   //指定の音を発音
p = locate(1) ;   //座標をマウスクリックで読み込み
x = p( 1 ) ; y = p( 2 ) ;
end ;
 
さて、動作しましたか?

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紅華祭での研究室展示「学習ゲームフェスタ」が子ども達で大賑わい

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 メディアコンテンツコース教員の岸本好弘です。

 10月22日(土)、23日(日)に開催された学園祭(紅華祭)にて、我々「次世代ゲーミフィケーション研究室」は、「研究室展示」として、3年生による『学習ゲームフェスタ』、4年生による卒業研究ポスター展示、「熊本城災害復興支援」として1年生による“きっしーぐま”グッズのチャリティ販売を行いました。さらに屋外の模擬店として、1、2年生による玉こんにゃくの屋台を出店しました。

 「研究室展示」では、二日間で270名余りの来場者数を記録! チャリティ販売や模擬店にも大勢のお客様にお立ち寄りいただきました。
   

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▲子ども向け「学習ゲームフェスタ」コーナー(担当3年生)

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国際教育開発プロジェクト 紅華祭でフェアトレードコーヒーを販売!

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こんにちは、メディア学部4年生 国際教育開発プロジェクトの小松沢です。
私たち、国際教育開発プロジェクトでは、10月22日、23日に行われた紅華祭で、
フェアトレードという貿易の仕組みを利用したコーヒーを販売しました!
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フェアトレードとは、アジアやアフリカなどの発展途上国の労働者の生活を向上を図るために、「適切価格」で取引する仕組みのことです。しかし、紅華祭でフェアトレードコーヒーを売っていくとなると、コーヒー豆の仕入れ値が高いので、利益を出すのが難しいのです!
2分で1杯ペース、合計400杯も売らないと、赤字になってしまう計算。そんな中、私たち国際教育開発プロジェクトはメンバー全員で打ち合わせした結果、「利益追求」をせずに「楽しさ」をとることにし、赤字覚悟でフェアトレードコーヒーを売ることにしました!周りが、美味しそうな焼きそばやチョコバナナなどの定番商品を売っていく中、コーヒーを売るのは、かなり難しい状況だったのですが、2日間で、なんと驚異の500杯(人)を売り上げました!!
売り上げ金10万円、粗利益6万円で見事黒字になり、数字的にも、成功を収めることが出来たのです。普段、飲んだことがないような”良いコーヒー豆”を使ったので、大学の教員の方など、袋ごとお買い求めに来られた方もいました!
今回、このような結果を出すことが出来たのは、私たち、国際教育開発プロジェクト全員が
楽しむ事を忘れずに、全員が主体的に動けた事だと思います。また、マーケティング部分でも、最初は、ポップなデザインの看板でした。社会人やご高齢の方が主なターゲットだったので、コーヒーのこだわりが強い、25歳以上を客層ターゲットにしている、大手カフェチェーン店のコーヒーを意識した、落ち着く看板に変え他の模擬店との、差別化を図りました。
ほかにも立地の良さや、友人ネットワーク、温かいコーヒーが飲みたくなるほど、寒い気温だったりと、様々な条件が重なったのも、成功の要因でしたね!私自身、4年生で初めて紅華祭をやりました!今までは手間がかかる割に、楽しくないと思ってやらなかったのですが、
実際にやってみて、準備をする楽しさや、1杯1杯お客様の手に渡ったとき、全員で500杯も
売り結果を出せたときは、非常に楽しい気持ちになり、感動しますね!
これから紅華祭をやられる方、ぜひ一度、模擬店を出店してみてはいかがでしょうか?
文責 代表 小松沢 拓
責任教員 飯沼瑞穂

AIジャーナル

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今回、埼玉大学の研究者といっしょに研究した「並んで歩く自動車いす」がArtificial Intelligence(AI)の国際ジャーナルに採択されました。
奈良の高齢者施設でのフィールドワークを行い、さらに車いすの実証実験も沢山行いました。

日本語でも論文は出しています。気になる方は是非呼んでくださると幸いです。
                                      山崎 晶子

Ai

高校生向け進学イベントに「学習ゲーム」を出展

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 メディア学部 メディアコンテンツコース教員の岸本 好弘です。

 10月2日(日)パシフィコ横浜にて開催された「大学進学フェスタ」に『大学生が制作した学習ゲームを試遊してみよう』というタイトルのブースを学生たちと出展しました。10を超える大学のブースが並ぶ中、50名以上の高校生・中学生が来場してくれました。
 このイベントには3年連続で出展しており、本学メディア学部の魅力を発信できる貴重な機会であると同時に、スタッフとしてイベントに携わる学生たちにとっても貴重な体験の場となっています。

161002minatomirai13▲体験ブースのにぎわい
           

161002minatomirai▲入場を待つ高校生たち

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子どもに「人間」という名前をつける親はいない

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授業でプログラミングを教えていると、学生のプログラムを読む機会も多いです。その際に気づくのは、プログラム中の各種名前の付け方が良くないということです。

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メディアが伝えるもの

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先日、駒込にある東洋文庫ミュージアムを訪れました。ここは、東洋学の研究図書館である東洋文庫に併設された博物館で、蔵書の中から国宝や重要文化財、絵画、浮世絵などを展示しています。その中でも圧巻なのが、以下の画像のモリソン書庫です。これは、ロンドン・タイムスの記者であったモリソンが収集した2万4千冊からなる書庫を再現したものだそうですが、その前に立つと、その迫力と美しさに圧倒されます。


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卒業生が授業に来講しました

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 メディアコンテンツコース 教員の岸本 好弘です。
 
 10月10日(月・体育の日)、世の中の多くの企業は休みですが、本学は開講しています。こうした“チャンス”に私の「ゲームデザイン」演習では、卒業生のOB・OGを招いて授業に参加してもらっています。今回は卒業生2名が「授業ゲスト」として特別講義をしてくれました。

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▲授業ゲストによる講義

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「メディア学部 Movie Library」の撮影舞台裏を見せちゃいます!第2弾!!

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本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

メディア学部では,昨年度に引き続き「Movie Library」に新しく公開するための映像を撮影しました.

この「Movie Library」は,メディア学部で行われている研究紹介や授業内容・成果の紹介,国際交流の様子の紹介などを,メディア学部の教員と学生が自ら出演して紹介する映像コンテンツです.

●メディア学部 Movie Library
http://www.teu.ac.jp/gakubu/media/labmovie.html

●昨年度の撮影の様子
http://blog.media.teu.ac.jp/2015/12/movie-library-c.html

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紅華祭で「ミュージック・アナリシス&クリエイション」が研究発表を行います

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みなさん、こんにちは! メディア学部の伊藤です。

10月22日(土)・23日(日)の紅華祭では、私の研究室「ミュージック・アナリシス&クリエイション」[通称:M.A.C.]は卒研生(4年生)の研究発表を行います。場所は研究棟C4階の419室、どちらの日も開催時間は11:00〜17:00です。音楽が好きな方、音楽に興味のある方は是非お立ち寄りください。

今回は18名の卒研生が、現在取り組んでいる研究について解説したポスターを展示します。それぞれの研究テーマをご紹介しましょう。

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「きっしーぐまIP GameJam」を開催しました

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 メディアコンテンツコース 教員の岸本 好弘です。

 10月15日(土)、 16日(日)の2日間にわたり、学生16名(4年生1名、3年生3名、2年生3名、1年生9名)が参加して、私のキャラクター「きっしーぐま」を使用したゲームジャムを行いました。ゲームジャムとは、即製チームによる短期間でのゲーム制作を行うイベントで、チームでの「企画→発表→制作→デバック→完成→テストプレイ」というゲーム制作プロセスを経験できます。

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▲参加した学生たち

161015kggj15▲「きっしーぐま」三面図

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みなさんの耳は音のひずみに気づきますか?

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みなさん、こんにちは、

 
今日は音の良否のおはなしです。
これは、メディア学部で行っている授業「音声音響メディア処理論」の内容の1つです。
この授業では Scilab  を使って、いろいろな音を作って体験しながら音について学ぶ授業です。早速音をつくってみましょう。
以下のプログラムをScilabのコンソールに打ち込んでみましょう。
 
fs = 22050 ;                  //1秒間の音サンプルの数
t = 0 : 1/fs : 1 ;             //時間刻みの目盛
s = 0.8 * sin( 2 * %pi * 440 * t ) ;   //440Hzの音作成
r = s + 0.1* s .^ 2 ;     //2次関数で波形を歪ませる
sound( [ s  r ] , fs ) ;    //音を聞く
 
2つ音が続けて聞こえたと思います。1つはきれいな440Hzのラの音です。これがsという変数に入っています。その音を2乗して0.1という小さい値を掛けて元のラの音に加えてものがrで表記された音です。これを続けて聞かせています。途中で音が変わったのに気付いたと思います。
こんな音です。
 
それでは、下から2行目の「0.1」を「0.05」にした音を聞いてみましょう。
 
さて、2音の継ぎ目がわかりましたか?
 

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チームワーク

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社会では各々の仕事の分担は決まっていますが、部署ではチームワークを行っています。また、営業とデザインは遠い仕事のように見えますが、営業が触れた現場の意見を、デザイナーが取り入れた入りしています。このような研究はワークプレース研究として社会学の中でも行われてきています。

工科大の授業では、グループワークという名前のもとでこのチームワークが取り入れられています。楽しい人、友人を見つける人とともに、やりたくない人、物怖じしてしまう方もいらっしゃいます。たぶん、自分と全く違う人々とチームで学習することは、学びになっていると思います。

チームワークの勉強のためにも、グループワークを体験することは重要だと思います。私の指導する卒論では、一緒にデータを見て検討することを取り入れています。

 山崎 晶子

乱数を使った円周率の求め方

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こんにちは、コンテンツコースの加納です。

以前、相川先生が 円周率を求める という記事で、プログラムで円周率を計算する方法を紹介されていました。

私も円周率が大好きで、小学生の頃には必死で円周率を暗記し、中学高校では円周率の求め方を学び、大学でプログラミングを習得してからはさまざまな方法で円周率を計算してきました。「円周率1000000桁表」は、私のお気に入りの本の一つです。

今日は、さまざまな円周率の求め方の中から、乱数(ランダムな数)を使った方法を一つ、紹介しようと思います。

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中山財団研究発表会の映像コンテンツをメディア学部生が制作

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皆さん、こんにちは。
メディア学部の学生は、学外で活動することも多くあります。
今回は中山隼雄科学技術文化財団が開催した第23回研究成果発表の
研究発表の撮影を行いました。
撮影は、千代倉弘明先生の研究室”ソーシャルコンテンツデザイン”
で開発したPVCT(Presentation Video Creation Tool)を使い、行いました。
PVCTを活用すると発表者の発表資料と発表者の様子を瞬時に、一つの動画ファイル
として融合し、映像コンテンツを制作することが可能です。
今回は、4年生の学生が発表会に赴き撮影を行いました。
実際に撮影された映像コンテンツも、以下の財団のウェブサイトに公開されています。
中山財団 第23回研究発表会

http://www.nakayama-zaidan.or.jp/activity-rollout.html

映像コンテンツと言っても、様々で社会の様々な場面で制作されています。
皆さんも社会に役に立つコンテンツの制作の研究を一緒にしませんか?
文責:飯沼瑞穂、千代倉弘明

重慶での国際学会

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重慶は、中国南西部に位置する都市で、北京や上海に並ぶ大都会です。三峡ダムで有名な長江沿いにあるため、古来から水運による物流の中心地として栄えたそうです。中心部のビジネス街は、この写真のように急速な発展をとげているようです。
 
今月はじめに、CG映像技術やVRをテーマとした国際学会 [ CYBERWORLDS 2016 ]が、この重慶市で開かれました。地元中国の研究者とともに、日本、ドイツ、オーストリア、スゥエーデン、シンガポール、マレーシアなどから研究者、学生が集まりました。
 
 
私は、"Art and Design" のセッションに "Changing Movement Pattern of Artificial Characters in Isometric Space "というテーマで発表しました。なんと今年は、ウプサラ大学・ゲーム学科の林正樹先生の"Automatic Generation of Personal Virtual Museum"と同じセッションでの発表となりました。林先生と私は、実はNHKの元同僚。いくつもの番組を一緒に作ってきた仲間です。その二人がこうして、中国での国際学会で並んで発表しているとうのは、独特の感慨がありました。
 
CYBERWORLDS は、以下のような幅広いテーマを扱う学会です。
 
Networked and shared virtual worlds / Virtual collaborative spaces / Virtual humans and avatars
Computer vision for augmented and mixed reality / Brain-computer interfaces
Affective computing / E-learning in cyberworlds /  Multi-user web games
Art and heritage in cyberspace, cyber-museums / Cyberethics and cyberlaws
 
しかし、最近はだんだんと画像処理などの技術系の論文投稿が多くなってきたとのことです。チェアマンのアレクゼイ・スーリン先生は「当初の学会方針のように、もっとサイバースペースらしい、アート・デザインの表現系の発表も増えてほしい」とおっしゃっていました。メディア学部における、映像表現やゲーム・デザインなどの研究も注目される学会かと思います。
 
 

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音声音響メディア処理論2回目 ピアノ線の振動数

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みなさん、こんにちは、

 
メディア学部の授業「音声音響メディア処理論」の2回目は楽器の出す音。
ピアノ線の出す音の周波数を計算しました。
ピアノ線の中で音が走る速さは次の式で求まります。

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張力とは引っ張る力の強さです。みなさんも糸をピンと張った方が高い音がするのは体験していますよね?線密度というのはピアノ線1m当たりの重さです。ピアノ線は両端で固定されていますから、波型のちょうど半分が乗ります。つまりピアノ線の長さの2倍が波1つ分つまり音の波長になります。音速は1秒間に音が走る距離にあたりますから、この中にいくつ波長が入るかを調べれば、振動周波数がわかります。
周波数は次の式で求められるわけです。

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88鍵のピアノの鍵盤の中央あたりでは、ピアノ線の直径は0.5mm(半径0.25mm)、長さは1mです。ピアノでは、このピアノ線を100kgの力で引っ張っています。ピアノ線は鉄でできていますから、密度は1立法メートル当たり7900kgです。これから、ピアノ線1m当たりの重さである線密度が求まります。張力はニュートンの単位なので引っ張る力に重力加速度の9.8を掛けます。
すると、周波数を求める式は以下のようになります。2で割り算しているのは、ピアノ線の長さの2倍の2mの波長を表します。

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さて、どのくらいの値になるでしょうか?

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卒業研究「プロダクトデザイン」を紹介する広報用映像の撮影風景

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卒業研究でプロダクトデザイン提案を行っている研究室紹介の撮影を行いました.大学が公式に広報用として公開する映像です.今回の撮影開始時刻が15:00なので,3限目の授業「造形デザイン入門」でSAをしてくれている4年生の二人に協力してもらいました.体育会系で礼儀正しい遠山くんと,立派な体格からの声がよく響く林くん,のお二人です.

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10月初旬,卒研「プロダクトデザイン」では,みんなで議論しながらアイデアスケッチにて採択案の集約をしているところです.この映像ではそのプロセスをお伝えしたいと思いました.協力してくれた遠山くんと林くんの最終提案物も楽しみにしています.協力してくれたお二人はもちろん,毎年同様,新年度には全員(今年は15名)の卒研ポスターを公開する予定です.

メディア学部 萩原祐志

人工知能は一般常識を持てるか

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メディア学部の大淵です。

大学院の「先端音声処理特論」では、機械学習を使った音声処理の講義をしています。機械学習といえば、最近話題になっている人工知能の中核となる部分ですね。そこでこんな問題を考えてみましょう。

オオブチ教授は、「人間の声を聞いただけで、その人が沖縄県出身かどうかを当てることができる」ような人工知能を開発することにした。機械学習のプログラムを用意し、自分が勤務する大学の学生1,000人を無作為に抽出、沖縄県出身かどうかを確認したうえで声を録音させてもらい、そのデータを機械学習にかけて人工知能を作り上げた。どれくらいの性能のものができたかを確かめるため、さらに1,000人の学生を無作為に抽出してデータを集め、評価実験をしてみたところ、正解率99.6%という高い性能が得られた。オオブチ教授は「よし」と呟き、さっそく論文の執筆に取り掛かった…

問題設定などは変えてありますが、これは実話に基づくストーリーです。そしてその後、オオブチ教授は大失敗に気付くことになるのです。

「さてさて、論文を書くからには、もう少し詳しくデータを見てみよう」そう言ってオオブチ教授は評価実験の結果を詳しく見てみた。すると驚いたことに、人工知能は1000人の学生全員に対して「沖縄県出身ではない」という判定を下していたのだ。評価実験を行った1,000人の中には沖縄県出身者が4人しかいなかったため、996人が正解、4人が不正解で、正解率99.6%という当たり前の結果が得られていた。

要するに、機械学習に使ったデータの大半が「沖縄県出身ではない」というものだったので、声の性質を詳しく見て判別するよりも、一律で「沖縄県出身ではない」と答えた方が得策だと、人工知能が学習してしまったというわけです。そんなシステムを作っても何の意味もないということは、人間ならすぐにわかりますが、人工知能はそんなことは気にせず、ただひたすらに正解率が高くなる方式を学習したのでした。

「だから人工知能は一般常識を持てないのだ」と言い切ってしまうのは早計です。この例では「正解率」を適切に指示してあげなかったことが問題でした。例えば「沖縄県出身者を正しく見つける率」をもっと重視するように指示をすれば、まともな学習ができていたはずです。どういう正解率を用いるべきか、言い換えると、どういう価値観で学習を進めるかは、人間が決めなければなりません。その価値観のことを、我々は「一般常識」と呼んでいるのです。適切な価値観を与えれば、人工知能はちゃんと学習してくれます。ちなみにその後のオオブチ教授は、条件を変えて実験をやり直し、無事論文を書き上げることができたのでした。めでたしめでたし。

東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻Liselotte Heimdahlによる映像分析の研究の紹介(英語版)その5

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メディアサイエンス専攻では,コンテンツイノベーション分野の研究の一つに「映像制作支援」があります.
「スウェーデンで開催された国際学会SIGRAD2016で,留学生が研究発表 (ウプサラ大学訪問その1)」に書いたように,演出支援のカメラワークに関する研究もさまざまな視点から行っています.
ここでは,
東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻Liselotte Heimdahlさん
による
をご覧ください.

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このような最先端の映像制作に関する研究に興味のある学生のみなさんは,ぜひ,メディアサイエンス専攻に来てください.

「トポロジー」という数学

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メディア学部教員の渡辺です。


今年のノーベル物理学賞は「トポロジカル相転移」という現象を理論化した米国の研究者が受賞しました。このことを知ったときの私の感想は、「一体マスコミはこれをどのように説明するのだろうか?」というものでした。というのも、この「トポロジカル相転移」という理論は大変に難解なものだからです。私は数学や物理の書籍が好きで、自分の仕事や研究に役立たなさそうなものもよく読んでいるのですが、トポロジカル相転移は大変難解な量子力学と数学を駆使しているもので、私も何度も書籍を読んでいるのですがあまり理解できていません。

ノーベル賞関連では、ノーベル生理学医学賞の大隅先生による「オートファジー」の話題は連日のように解説記事が発行されています。しかし、「トポロジカル相転移」についてはほとんど報道で解説されることはありません。日本人による受賞ではなかったということも大きいと思いますが、おそらく記者の多くは物理学賞での研究内容をほとんど理解できないものであったと推測します。

さて、「トポロジカル相転移」に出てくる「トポロジー」という単語は、日本語では「位相」というのですが、これは高校まではまったく触れられない数学分野です。簡単に言うと、これは「つながり」についての数学になります。

次の図を見てみて下さい。

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東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻Henry Fernandezくんによるゲームデザイン研究の紹介(英語版)その4

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メディアサイエンス専攻のコンテンツイノベーション分野の研究の一つに,「ゲーム研究」があります.
「大学院生が世界最高峰のCG学会でポスターコンテストでセミファイナリストに!」に書いたように,ゲームデザインに関する研究もさまざまな視点から行っています.(学部ブログ記事
この記事では,
東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻Henry Fernandezくんによるゲームデザイン研究(英語版)を紹介しますので,ぜひご覧ください.
このような最先端のゲームデザインに興味のある学生のみなさんは,ぜひ,メディアサイエンス専攻に来て一緒に研究しましょう.
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

10/22-23学園祭にて「学習ゲーム」研究室展示を行います

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 メディア学部 メディアコンテンツコース教員の岸本 好弘です。

 10月22日(土)、23日(日)東京工科大学八王子キャンパスにて紅華祭(学園祭)が開催されます。コンサートなどの催し物や模擬店はもちろん、日頃の研究成果を発表する「研究室展示」も行われます。

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 我々「次世代ゲーミフィケーション研究室」では、研究棟内にて(1)「学習ゲーム」の試遊展示、(2)卒業研究の中間発表、(3)レトロゲームの試遊展示、以上3つの「研究室展示」を行います。そして屋外の模擬店では「玉こんにゃく」を販売します。ぜひご来場ください。

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▲昨年の紅華祭の様子。(左)研究室展示(右)模擬店

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東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の「国際交流」紹介ビデオ(英語版)その3

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メディア学部では,海外の大学と多くの交流があります.その交流の様子を紹介したビデオが公開されました.ぜひご覧ください.
東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の「国際交流」紹介ビデオ(英語版):ここを見てください.

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本学の国際交流先の大学リストはこのページにあります.メディア学部,メディアサイエンス専攻は,多くの海外の大学と交流をしています.
今までの交流経過を今までに学部ブログでお知らせをしてきました.
次の記事などをご覧ください.また,ブログの「全件記事一覧」の検索機能で大学名などを入れて検索していただくと,さまざまな記事を読むことができます.

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会議

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会議がどう進んでいくかということは、社会で働く私たちには興味があることです。高校生の皆さんにも生徒会の会議など身近な話題ではないでしょうか。
会議は、誰もが一カ所に集められて、同じ話題を議論します。ほとんどの議事は、言葉でされるのですが、実は身体表現というものが大事です。
私のゼミに所属していた学生が、この会議における座る位置によって意見がわかるということを書いたことがあります。実はそれほど座る位置によって決定されるものではないということがわかってきたのですが、しか顔の表情や座り方、体の向け方はそれぞれが観察していて、次に話す人を決めていることがあります。
 このような会議の研究は、ワークプレース研究といいます。前にも書きましたが、ワークプレース研究は、海外の大学や大企業(Microsoft等)で研究され、大きなシステムを入れる場合には、情報工学者だけではなくワークプレースを研究する社会学や人類学者などがそのフィールドワークの知見を提出して、検証と評価をします。
 ワークプレース研究は、これからもこの研究室で行います。興味がある方がいらっしゃるとうれしいです。

                                        山崎 晶子

東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の「研究紹介」ビデオ(英語版)その2

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まずはじめに,メディアサイエンス専攻の「研究紹介」ビデオをご覧ください.英語による紹介ですが,画像が多いので楽しく見ていただけると思います.
メディアサイエンス専攻では,教育研究分野をコンテンツイノベーション,広告イノベーションの2つの大きな領域に分けています.

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卒業研究「プロダクトデザイン」の4年生による学会発表

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日本デザイン学会(http://jssd.jp/)の研究発表大会は,3日間開催する規模の大きな春季大会,テーマを絞り意見交換を重視した秋季大会,そして5つの支部ごとに開催される地域密着型の支部大会,また専門性重視の部会勉強会などがあります.

2016
年度の秋季大会は,101日(土),武蔵野美術大学の新宿教室にて開催されました.この学生プロポジションにて,卒業研究でプロダクトデザイン提案を実施中の2名の4年生(畠山くん,無量林さん)がデザインを専門に学ぶ学生たちにまじり元気に発表してきました.

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畠山くんの卒研テーマは車内広告装置のデザイン,無量林さんの卒研テーマは高齢化の使用を考慮した雪かき用具のデザイン,です.

卒業研究でプロダクトデザインを選択した学生たちには春季大会か秋季大会で堂々と発表して欲しいと常々思っています.発表大会の開催時期が2月や3月ならば発表を強く推奨したいところですが,春季大会は6月,秋季大会は10月に開催されます.卒業研究の進捗状況が順調な学生でもアイデア集約前の時期です.当然ながら最終提案物の3Dモデリングも出来ているわけもありません.それでも夏休みも意欲的に取り組み,まずは仮の採択案を3Dモデリング表現し,発表ポスターを制作し,学外でも積極的に意見交換しようという4年生がいます.すがすがしいですね.仮の採択案も悪くないです.そして後期の深いディスカッションを経て決定する最終提案物のデザインが楽しみになりました.

メディア学部 萩原祐志

 

東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の概要紹介ビデオ(英語版)  その1

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大学院メディアサイエンス専攻について紹介しているページがありますが,皆さん読んだことがありますか?ぜひ一度このページをご覧ください.

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文部科学省は,世界から留学生を受け入れるようにまざまなな活動をしています.本学においても,多くの提携校と積極的な活動を行っています.

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メディア学部の授業 「音声音響メディア処理論」

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みなさん、こんにちは、

 
後期の授業がはじまりました。
メディア学部の授業の1つに「音声音響メディア処理論」という授業があります。1回目の授業は音の紹介です。その中で、音律について紹介しています。音律というのは音の並びの規則です。
みなさんは、小学校から高校までの間で、振動数の比率が簡単な整数比になっているときれいに聞こえるという話を聞いたことがあると思います。振動数は物理学では周波数と呼びますので、今日のお話では周波数と書くことにしましょう。そのような整数比によって音の周波数の並びを決めたものが純正律です。図1にピアノの鍵盤を示しますが、純正律ではドとソの周波数の比率が1.5倍になります。
 

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                    図1 ピアノの鍵盤

さて、ピアノの鍵盤の周波数はどのように決められているでしょうか?これは、ご存じの方も多いと思います。平均律ですね。平均律はドから次のドまでの間を極めて正確に12等分したものです。12等分と言っても、音の周波数の比率で12等分です。ドと次のドの周波数の比率は2倍です。図1でドからはじまって、ドのシャープ、レ、レのシャープと数えていくと段階は12段階あります。この1段階が半音、2段階が全音と呼ばれています。この半音での周波数の比率は、ピアノの鍵盤のどこをとっても一定なのです。半音の周波数の比率をSと書きますと、Sの12乗が2ということになります。数学が得意な方は、Sは2の12乗根であることがすぐにわかったと思います。半音での音の周波数の比率はどのくらいでしょう?

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新入生、大活躍、輝きました!

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 本学は一年生から、アドバイザー教員が小人数で編成されフレッシャーズクラスのメンバーと共に大学環境への様々な適応のために手厚い支援を行っています。そうした環境への適応支援にとどまらず、意欲的な学生には、より挑戦的な目標を掲げてもらい、自分の潜在力が開花するように様々な応援をしています。毎年、こうしたエンカレッジに素直に呼応して、素晴らしい成果を上げて、大きく成長した学生の姿を見ることは、教員としてこの上もなく嬉しいことです。


 今年の大学パンフレットにも、メディア学部を代表する学生がそれぞれ活躍の様子が紹介されています。その中で、2年生の石和桃子さんは、学長賞をはじめ賞を総なめの大活躍で輝き、新入生の代表として登場しています。

『おかげさまでメディアエキスパート賞に加えて、学長賞も頂けました!やはり結果が残るととても嬉しいですね!来年もこの賞が頂けるかは分かりませんが、頂けるように引き続き努力したいと思います!』

 御本人の感想でした。


(MS 上林憲行)

研究室活動紹介:「菊池研・ 3 年生の夏休みの課題発表会」

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本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

メディア学部では,6 月に 3 年生の「研究室配属」が行われ,後期からの「創成課題」という授業で本格的に研究室単位での活動がスタートします.

私が担当する「菊池研究室」ではそれに先駆け,菊池研配属が決まった 3 年生全員と夏休み前に個別に面談を行い,まず「卒業研究で取り組みたいと思っているテーマ」をヒアリングします.
そして,卒業研究で取り組むテーマの大枠をイメージできるところまでディスカッションを行い,「では,君は夏休み期間中に○○○について調査やプロトタイプ制作を行ってください」という,いわゆる「夏休みの宿題」を課します.

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