卒業生が授業に来講しました
2016年10月24日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディアコンテンツコース 教員の岸本 好弘です。
10月10日(月・体育の日)、世の中の多くの企業は休みですが、本学は開講しています。こうした“チャンス”に私の「ゲームデザイン」演習では、卒業生のOB・OGを招いて授業に参加してもらっています。今回は卒業生2名が「授業ゲスト」として特別講義をしてくれました。
▲授業ゲストによる講義
▲宿題は「暗号通貨」を用いてのサービスアイデアの提案
▲ゲストへの質問コーナー
▲グループになって企画発表
まず、インターネットサービス会社に勤める卒業生が登壇し、未だなじみの薄い「暗号通貨――ブロックチェーン」の話をしてくれました。「暗号通貨」とは、ネット上で流通するデジタル通貨で、これからのインターネットビジネスにおいて、もちろんゲーム産業にも大きな影響を与える新技術です。
次に、ゲーム開発会社に勤める卒業生が「ゲームの文法と0.5テクニック」というテーマで話してくれました。ゲームには、ジャンルごとに確立された「画面構成」があり、情報を組み合わせた「文法」に沿って見せていくと、プレイヤーに理解されやすい。「0.5テクニック」とは、画面遷移に動きを取り入れるテクニックのことで、このテクニックを使うと格段に見栄えが良くなり、より面白そうなゲームに見える。制作するゲームを1ランクアップするために効果的な技術です。
▲授業後、サイゼリアでの交流会に参加してくれたOB・OGたち
社会人となった先輩の講義を聴いた学生らの感想を抜粋して紹介します。
■授業で一番印象に残ったことは?(具体的に)
・社会人の方々のお話が、自分の知らないこと、気づかなかったことばかりで勉強になった。先生に「よくわからない」とよく言われるが、そのわからない部分の分析が大切だと思った。(3年生)
・仮想通貨について調べてもあまり理解できなかったので、解説がありがたかったです。画面の演出を増やすなど実例を交えて解説していただけて良かったです。もっと自分で作りたいものを実現できるようになりたいです。(3年生)
・自分の中で感覚として思っていたことを先輩が理論立てて教えてくれたので身に沁みました。(3年生)
・動きをいれるだけでこんなにも変わると知った。(2年生)
・暗号通貨のことはあまり理解できませんでしたが、勉強して、卒業するころにはわかるようにしたいです。0.5テクニックなど、われわれゲーム初心者にとてもありがちなミスを指摘してくださって、とてもためになりました。(1年生)
・ゲームの分野に応じてゲームの文法が決まっていることは初めて知った。(1年生)
・先輩達の話を聞いて自分の将来のことを考えたりしました。講義面白かったです。(1年生)
・ビットキャッシュを「きっしーぐま」のサイトに導入しようと思います! 先輩またゲームを作るので、見てください!(1年生)
私の授業では、年に2回、「海の日」と「体育の日」に卒業生を授業に招いています。同じ「ゲームデザイン」演習を受講し、卒業していった先輩たちの成長した姿を見て、身近な目標としてとらえ、これからの勉強につなげていってもらいたい、と考えての試みです。
そして、いま現役の学生たちが「授業ゲスト」として来てくれる将来を楽しみにしています。
執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566
「高校生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
- 香港理工大学デザイン学部の紹介(2019.03.04)
- 香港理工大学デザイン学部を訪問し、学部長Lee先生にお会いしました!(2019.03.03)