紅華祭での研究室展示「学習ゲームフェスタ」が子ども達で大賑わい
2016年10月30日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディアコンテンツコース教員の岸本好弘です。
10月22日(土)、23日(日)に開催された学園祭(紅華祭)にて、我々「次世代ゲーミフィケーション研究室」は、「研究室展示」として、3年生による『学習ゲームフェスタ』、4年生による卒業研究ポスター展示、「熊本城災害復興支援」として1年生による“きっしーぐま”グッズのチャリティ販売を行いました。さらに屋外の模擬店として、1、2年生による玉こんにゃくの屋台を出店しました。
「研究室展示」では、二日間で270名余りの来場者数を記録! チャリティ販売や模擬店にも大勢のお客様にお立ち寄りいただきました。
▲子ども向け「学習ゲームフェスタ」コーナー(担当3年生)
▲研究室展示のポスター。近隣の駅や小学校などにも掲示させていただきました。
▲きっしーぐまの足型をたどると研究室に到着します。
▲ファミコンなどのレトロゲームコーナー
▲チャリティ販売コーナー(担当1年生)
▲模擬店『GDこんにゃく堂』(担当1,2年生)
■卒研室展示リーダー:原田 康平くん(3年)コメント
「2日間で合計270人の来場者を迎え、大成功となりました! 学習ゲームコーナー、レトロゲームコーナーを気に入ってくださり、何度も足を運んでくださった方や、終了時間ギリギリまでプレイしてくださった方、卒業研究発表に興味をもって熱心に聞いてくださる方も多く、楽しんでいただけたと思います。来年もぜひよろしくお願い致します。ご来場者の皆様、ポスターの掲示に協力してくださった方、先生方、スタッフ一同本当にありがとうございました!」
私が、紅華祭で1年生から4年生すべてに役割を与えているのには意味があります。学年によってそれぞれ違う学びがあるからです。来場者に楽しんでいただくのは勿論ですが、学園祭も「教育の場」。企画力、プロジェクト実行力、接客力を身に付ける貴重な機会です。終了後の学生の感想から、それらの学びを見ていきたいと思います。
●1年生の感想(抜粋)
・今回初めて紅華祭に参加し、玉こんにゃくを販売しました。普段ゲームを作って楽しませるのとは別の楽しさをお客様に伝える新しい体験ができたのが一番印象的でした。
・お客さんに商品を買ってもらったのが嬉しくて印象に残りました。
・振り向いてくれるお客さんの、買った後の笑顔。
・リーダーが非常に大変そうだったため、経営することが難しいことだということを学んだ。
・販売することの楽しさを知りました。また、先輩方とは今まではあまり話したりしなかったのですが、紅華祭をやって、話せるようになりました。
⇒1年生は初の模擬店参加。1年生の学び、「人に喜ばれると嬉しい」体験をさせる。
●2年生の感想
・準備は計画的にする。
・リーダーとはこまめに連絡を取り、進捗を聞かなければならない。
・チームで活動をする時は、1人の人間に多くの仕事を頼み過ぎないようにしなければいけない。
・ゲームをプレイして盛りあがり、喜んでくださっているお客さんの顔が印象に残りました。
⇒2年生は模擬店で中心的な役割を果たします。彼らの学び、「チーム活動のコツを知る」体験をさせる。
●3年生の感想
・小学生以下の来場者が多く、3年生の作ったゲームではルールの理解に手こずってしまうようだった。村上先輩のゲームではステージ1からプレイするだけで順々に理解しているところを見ると、もっとわかりやすいゲームじゃないと学習ゲームとしてはもう一息足りないのかなと思いました。
・一括りに「子ども」といっても小学校低学年と高学年では差が大きいことがわかりました。Spaceキーの「Space」という英語が読めない子や、キーボードと画面を交互に見る子もおり、今後は入力のボタンにも気をつけようと思いました。
・一緒に作業することで、ほかの3年生との親睦が深まったように感じた。
・学習ゲームのコーナーでは、シフト以外の時間も動かないと回せなかった。展示するゲームについてきちんと理解しておくことが大事だと思いました。
⇒3年生は卒研室配属後最初の全員参加のイベントとなります。研究室展示の中心的な役割を担うとともに、自らの制作したゲームを展示します。彼らへの学び、「ターゲットに合わせて展示する・制作する」経験をさせる。
●4年生の感想
・デモ展示があるだけで、興味深そうに卒研ポスターの展示コーナーに立ち寄っていただけたので、デモ展示が効果的だということを学びました。
・「面白い」「これなら私でも神プレイできる」などと好印象のコメントをいただけたのが一番印象に残った事です。自分ではプロトタイプやポスターの出来栄えはイマイチで、あまり研究の意図を伝える事が出来ないのでは?と思っていましたが、理解してもらえたのがとても嬉しかったです。
・壁に貼ってある内定祝いを見て、大学に関して色々と質問された親子の方が印象的でした。小さなお子さんに「将来的には東京工科大学を目指したらどうか」と言っているのを聞いて、良い印象を与えられたのかなと思っています。
⇒4年生は自らの卒業研究ポスターとデモを展示して説明します。4年生の学び、「卒業研究は、デモを展示するといろんな人がアイデアをくれる」
▲スタッフの集合写真
各学年、さまざまな「学び」があったようですね。最後に、ご来場くださったお子さまやご家族の方々、卒業研究にアドバイスをくれた卒業生たちに感謝します。
(昨年、一昨年の記事)
紅華祭での研究室展示「学習ゲームチャレンジ」が過去最高の来場者数を記録!(2015年/10月)
http://blog.media.teu.ac.jp/2015/10/post-7f38.html
学園祭の『親子で遊べる学習ゲーム』展示に大勢の来場者!(2014年/10月)
http://blog.media.teu.ac.jp/2014/10/post-908c.html
執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566
「高校生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
- 香港理工大学デザイン学部の紹介(2019.03.04)
- 香港理工大学デザイン学部を訪問し、学部長Lee先生にお会いしました!(2019.03.03)