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子どもに「人間」という名前をつける親はいない

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授業でプログラミングを教えていると、学生のプログラムを読む機会も多いです。その際に気づくのは、プログラム中の各種名前の付け方が良くないということです。
プログラムは何かの機能を実現するものです。なので、きちんと動くことが最重要です。教えるときにはどうしても、ちゃんと文法とアルゴリズムを理解させ、動くプログラムを作らせることが最優先になってしまいます。
プログラムを書くには、数値データを格納する「変数」を用意したり、あるまとまった処理を実行する「関数」を作成したりします。プログラマーが自分で変数や関数の名前をつけることになります。
このときによく考えないで名前をつけると、あとあと、特にプログラムが長くなっていったときに大変なことになります。人が読む際に理解できなかったり誤解したりするプログラムになってしまいます。開発時間の大きな損失です。
例えば、初心者の学生は変数に"data"という名前つけることがあります。プログラムの中ではどんな変数でもある種のデータですから、名前の重要な役割である識別を放棄したような命名です。そのようなときは「自分に子供が生まれたら、人間が生まれたからといって『人間』という名前はつけないでしょう?」と言うと納得してもらえます。
長い目で見ると、多少時間がかかっても、機能を実現させることと同時に、ちゃんとした名前をつける訓練をすることがプログラミングが上手になる秘訣です。適切な名前をつけることは、対象となる変数や関数の内容の十分な理解なしでは困難です。よく考えてプログラムを書くことにつながります。
メディア学部 柿本正憲

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