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2016年度社会・経済システム学会全国大会に参加して

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さる1029()30()の両日、和歌山大学で2016年度社会・経済システム学会全国大会が開催されました。和歌山には、ご存知八代将軍吉宗公も藩主を努めた和歌山城を始め、紀州徳川家ゆかりの歴史的文化財が数多く残っています。和歌山大学は、和歌山市の中心からバスで30分ほどの、小高い山の上にあります。

さて、社会・経済システム学会では、「情報システム」分科会で討論者を行ってきました。このセッションでは以下の3件の報告が行われました。

・長距離移動マタニティ支援システムの研究開発

・院内情報システム利用に関する職種別分類:利用者アンケートより

・人口減少社会に対応する多元的活動を支える情報環境の構築

13報告には、様々な困難に直面する環境の中で社会技術としての情報通信技術の可能性を開拓するという、共通の強い問題意識を感じました。とりわけ、第1報告では、地域医療の崩壊が全国的に懸念される中で、北海道根室・釧路地区における緊急時周産期医療の問題を扱っていました。スマートフォンアプリの研究開発を通じて妊産婦の緊急時リスクを事前に削減しようとする試みでした。両地域は拠点病院の集約化により、緊急時の搬送に長距離を要し、例えば、「根室圏の5自治体から釧路市の地域周産期センター病院へは、2時間以上の長距離移動時間が必要」(同報告予稿集より)ということです。

本報告では、GISの割り出したすべての搬送ルートを晴天、暴風雪の荒天のいずれの場合にも(報告者自身が)実際に走行した知見がベースになっているということです。社会技術としてのITを活用したシステムの設計、実装はかくあるべし、と得心した次第です。

(メディア学部 榊俊吾)

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