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NICOGRAPH研究発表紹介:天文データをアートに

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メディア学部の大淵です。

先日に続き、「NICOGRAPH2016」での発表を紹介します。今回のテーマは「天文学のデータを、アートにして見せる/聞かせる」というものです。

この研究を担当している4年生の横山さんは、もともと宇宙が大好きで、そこから「傘に星を投影するアート作品を創る」というアイディアを思いつきました。それに対し、音の処理を得意とする研究室の力を活用し、天文データを音に変換して聞かせることを考え、視覚と聴覚が結び付いたマルチメディアアートを創ることになったのです。

対象としたデータは、ハワイ島のマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡に取り付けられた「Hyper Suprime-Cam (HSC)」という最新鋭のカメラで取得されたものです。HSCでは、50億光年以上も離れたところにある銀河の姿を見ることができ、そこからダークマターと呼ばれる宇宙の謎の究明が進められています。そこで研究されている最先端の天文学は、一般人にはなかなか理解が難しいものですが、一方で、得られているデータそのものは、天文ファンの好奇心にも強く訴えかけてきます。そこで我々のメディア処理技術により、これを音に変換して聞かせるということを考えたわけです。

Nico2016_cosmo

学会には、前日に完成した傘アートのプロトタイプも持参し、実物を見せながらの研究紹介を行いました。明るい場所ではその美しさが十分に伝えられないのが残念でしたが、実物があることが聴衆の皆さんのイメージを喚起したのか、ポスターセッションの時間中は常に議論が絶えませんでした。

現在は、そこでもらった色々なアイデアを検討し、来春までに改良版の傘アートを完成させようと鋭意奮闘中です。次の発表にどうぞご期待ください。

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