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クロマキー合成を作ってみよう!

2016年11月20日 (日) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは,メディア学部 藤堂です.

メディア学部の授業「先端映像創作論」では,映像制作のための技術分野(撮影、照明、音響、VFX、ポストプロダクション)を,基礎から体系的に学びます.

第6回の授業では,「クロマキー合成」を扱いました.クロマキー合成とは,グリーンやブルーの単色の布を背景にして撮影し,背景部分に別の映像を合成する技術のことです.CGを使った映画やニュース番組では頻繁に使われている技術ですので,撮影シーンを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか.

今日は,このクロマキー合成を作ってみたいと思います.「撮影する」ではなく,「作る」です.授業では,Processingを使って下の図のようなツールの土台を用意し,クロマキー合成で重要な背景を除去する部分をプログラムで実際に作ってみました.

Chromakeytool

まず,入力となる画像がどのように表現されているか見てみましょう.
デジタル画像は,画素(ピクセル)と呼ばれる点がたくさん集まってできていて,拡大すると1点1点が四角形で構成されているのが分かります.各画素は,それぞれR(赤)G(緑)B(青)の成分で色が表現されています.例えば,下の図の色はかなり赤の成分が強いので,Rの数値が大きくなっています.

Colorrepresentation_4

クロマキー合成を行うプログラムでは,このRGBの値を基に似ている色の部分を探します.まず,マウス操作で画像の背景部分をクリックし,背景にしたい場所のRGB値を取ってきます.指定した背景色のRGB値にどれだけ近いかを見れば,その色が背景かどうかを判定できます.

Colordistance_2


周辺をどれだけ含めるかを調整すれば,背景部分を選択できます.

Selectbg_2

選択した背景部分を透明にすれば,他の画像と重ね合わせて合成することができます.

Composite_2

作成したクロマキー合成の技術を使って,合成写真をみんなで作ってみました.

Studentwork

クロマキー合成はシンプルな技術であり,上手くいっている物ばかりではありませんでしたが,設定が練られた作品が多くて個人的にも面白かったです.

みなさんもぜひメディアの技術を「作って」みてください!

メディア学部 藤堂

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