先端メディア科目の成果紹介をします。2016年度から始まった少人数・ゼミ形式・週2コマの授業です。20近くのテーマがあり、各テーマは卒業研究にもつながる専門性の高い内容です。
1年次後期から3年次前期にかけて実施し、テーマによっては2学年が一緒に授業をします。履修できるのは、それまで履修した全科目の平均成績が一定以上の学生のみに限られます。
意欲と能力があれば、早いうちから研究を指向した専門的な勉強ができます。特に上の学年が履修する「先端メディアゼミナール」では成果を学外の学会で発表することを一つの目標にしています。
学会で発表するということは、その道の専門家やプロの方々が参考にするような成果があったということです。発表できるかどうかは、やはり専門家である指導教員が判断します。学会発表のときには、外部の方々から質問やコメントがあり、学生はそれに応対します。このような貴重な経験は大きな自信になります。
今年度前期の先端メディアゼミナールからは、以下のような4件の外部発表がありました。筆頭著者が学部3年生です。
石川,進藤,“スマートフォンゲームアプリケーションにおける動画リワード広告の広告効果を高める手法に関する研究,” 日本情報ディレクトリ学会 第20回全国大会口頭発表 (2016年9月).
松木,進藤,“香り発生装置付き鏡広告の効果的な活用方法に関する研究,” 日本情報ディレクトリ学会 第20回全国大会口頭発表 (2016年9月).
大谷,横田,大淵,“機械学習を用いた『いらっしゃいませ』の好感度の音声解析,” 芸術科学会 NICOGRAPH2016 ポスター発表, P-22 (2016年11月).
室崎, 小野, 羽田, “Lantern Fish: ライブエンターテインメントにおけるインタラクティブ照明演出の拡張,” 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティングシンポジウム 2016 (2016年11月).
参考までに、2016年度の先端メディア科目で用意したテーマは以下のとおりです。
- 音声対話でイラスト検索
- コミュニケーション・サイエンス
- 「楽しさの理論」によるインタラクションのデザイン
- AIによる音響分析
- CGプログラミング
- メディアと健康
- IoTシステム実践
- ポストディスプレイ時代のメディア表現のための先端技術
- アドバンスドゲームプログラミング
- 先端 Procedural Animation
- コンテンツプロダクションテクノロジー
- 先端科学技術可視化ゼミナール
- イノベーティブコンテンツプロデューシング
- 社会経済調査分析
- 新しい広告の研究
- 相互行為分析
- デジタル時代の映像コンテンツ制作
- 先端映像クリエイション
- 位置情報技術を活用したサービス開発
先端メディア科目(先端メディア学Ⅰ/Ⅱ・先端メディアゼミナールⅠ/Ⅱ)は、東京工科大学の基本理念にある「先端的研究を介した教育とその研究成果の社会還元」をまさに体現した科目と言えます。
(メディア学部 柿本正憲)