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【研究紹介】映画の予告編っておもしろいよね?観たくなるよね?じゃあ...どうやって作ったら「おもしろそう」になるの?

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本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本日のブログでは,私の研究室での研究成果で,昨年「芸術科学会論文誌第15巻第4号 pp.125-134」に採録になった論文「セマンティックスコア法による映画予告編映像制作手法」について紹介したいと思います.

皆さんは,映画館の本編上映前やテレビなどで「映画の予告編」をご覧になったことがあるかと思います.そして,「とてもおもしろそうだな」と思って実際にその映画を観にいったことがある人も多いのではないでしょうか?

実際に,視聴者が鑑賞する映画を選択する際に重要視されている要素のひとつに,「映画予告編」があります.「映画予告編」とは,映画の内容や出演者,および雰囲気などを 30 秒から 2 分,長くて 3 分程度という短い時間(尺)に簡潔にまとめ,視聴者が「この映画を見たい」と思わせるためのプロモーション映像です.

毎年,数多くの新作映画が制作され,その度にテレビ CM や映画館で放映されるコンテンツ用としてなど,上映メディアの違いや尺の違い,および放送するタイミング(時間帯)の違いなどによって数パターンの映画予告編も制作しなければならないため,映画予告編を制作する制作者側の負担は決して軽いものではなくなっています.
映画予告編は,「映像作品」という側面と「広告」という側面があり,どちらも両立させながら様々な用途に向けて複数本を制作しなければならないという負担が制作者側には伴うわけです.

そこで我々の研究では,映画予告編映像の制作者の負担を減らすため,映画予告編として使用する本編映像のシーン抽出方法にセマンティックスコア法(映画構造評価・記述法)を用いる手法を提案しました.

セマンティックスコアを基にしたセマンティックグラフにおいて,複雑度の変化率の高いシーンを抽出し予告編映像として編集することによって,映画予告編映像として成立させながら視聴者の興味も高めることができることが比較実験より明らかになりました.

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図.映画「マレフィセント」より.左:マレフィセントのセマンティックグラフと予告編ショット抽出箇所.右:提案手法により制作した予告編のワンショット.


こちらが成果映像になります.




本論文の詳細は,「芸術科学会論文誌第15巻第4号 pp.125-134」をご覧ください.


文責:菊池 司

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