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「日本デジタルゲーム学会 2016年度年次大会」で学生2名と教員が発表

2017年3月16日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

 メディアコンテンツコースの岸本 好弘です。

 3/11(土)、12(日)に開催された日本デジタルゲーム大会 2016年度年次大会in星城大学(愛知県東海市)にて、岸本研究室の4年生2名がインタラクティブセッションで発表しました。

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▲学生らの発表の様子

 

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▲参加者の集合写真

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▲星城大学キャンパスの様子

 ポスターと展示物を使った「インタラクティブセッション」で、2名の学生が60分間の発表を行いましたので下記に紹介します。

 

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◆「児童向けゲーム制作体験学習ソフトの開発とワークショップの実施」(山本 祐輔・4年)

 小学生の「将来なりたい職業」の上位にゲームクリエイターが挙がっているが、ゲームクリエイターという仕事を体験できる場は少ない。ステージのブロックや敵を自由に配置できるといった『スーパーマリオメーカー』など既存ソフトの仕様だけでは物足りない。そこで、サウンドやエフェクトなどの有無を設定できるようにすることで、各要素の重要性を確認できるようにしたアクションゲームタイプの児童向け体験学習ソフトを制作し、ワークショップを実施した。70名以上の児童に体験させ、有用性を確認した。

『冒険クリエイト』1分動画紹介
https://youtu.be/3r7FRsB3WkQ

【発表した山本くんの感想】

「ポスターと実機の展示を行いました。印象に残ったのは、「長寿医療研究センター」という、一見ゲームに関係なさそうな人たちが『冒険クリエイト』に興味を持ってくれたこと。研究としても、遊びのツールとしても、幅広く興味を持ってもらえてよかったなと改めて感じました。
 また、「アクションゲームだけじゃなくシューティングゲームとかも制作できる内容にしても面白いんじゃないか」という意見をもらいました。様々なジャンルのゲームを作成できるようにして、それぞれのパラメータを変更できるようになれば、子ども達のゲームクリエイターへの興味をさらに掻き立てられる。時間はかかるかも知れませんが、今後に繋がる貴重な意見だなと感じました。アクションゲームの中身ばかりこだわっていたけど、一歩下がった目線で見ると、新しいアップデート箇所が見つかる。色んな目線からの意見は重要だなと改めて感じました。」

 

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◆「視線追跡装置を用いたプレイヤーの視線を使用するシューティングゲームの試作と検証」(池上 友貴・4年)

 次世代のシューティングゲームの提案として、「視線追跡装置」という新しいデバイスを用いたシューティングゲームを試作した。これはプレイヤーの視線で狙った敵機に向けて弾を発射する「視線先誘導弾」を実装したシステムで、自機に最も近い敵機に向けて弾を誘導する従来のシステムと比較検証した結果、スコアが上がり、自機の被弾数は下がり、事後アンケートでも「敵を気持ちよく倒せた」という回答を得て、本システムの優位性を確認することができた。

【発表した池上くんの感想】

「ポスターと実機の展示を行いました。印象に残ったのは、熱心に私の話を聞いて頂き、たくさんの意見や改善案を教えてもらったことです。自分とは全く違う視点から研究を見て、自分が気付けなかった点や・新しい案を示唆して頂いたので今後の参考にしていきたいと思っています。学んだことは、この研究にあった統計の仕方や、視線追跡の別の使い方の提案等、デバイス面から統計面までのアドバイスです。」

 たくさんの方々に研究内容を見てもらい、貴重なご意見をいただいたようです。
4月からは新社会人としてゲーム業界で働くこととなる二人です。今回の経験を活かして、たくさんの人に楽しんでもらえる未来のゲームを作っていってほしいものです。

 併せて、岸本も、企画セッション、インタラクティブセッションで発表しました。

 

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◆ ゲーム教育SIG 活動報告(岸本、藤原先生・専修大学、粟飯原さん・日本大学)

 ゲーム教育SIG (Special Interest Group)は、「ゲーム教育」をテーマとした調査研究活動を行い、研究成果の発信と共有を図る合同研究グループで、現在3つの大学が参加しています。2016年度後期には、社会問題の解決・啓蒙に役立つシリアスゲームの普及を目的とした2つのイベントを開催しました。1つ目は「第5回シリアスゲームジャム ~ みんなのバリアフリー ~ 」(2016年12月10日,11日)、2つ目はオランダ大使館で開催した「第1回シリアス&アプライドゲームサミット」(2017年2月24日)です。2つのイベントの開催報告を行うとともに、今後のシリアスゲーム普及活動について議論しました。発表と展示を通して、今後のシリアスゲームへの多くの期待の声が寄せられました。60分間。



日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN) 2016年度年次大会
http://digrajapan.org/conf2016/

執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566

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