映像表現・芸術科学フォーラム2017でコンテンツプロダクションテクノロジープロジェクトの4年生が研究発表
2017年3月22日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017)において,私が共著になっている研究発表は10件でした.そのうち,コンテンツプロダクションテクノロジープロジェクトの卒研生による発表は5件,コンテンツプロデューシングプロジェクトからは3件でした.このほか共同研究発表が2件でした.
この記事では,主にコンテンツプロダクションテクノロジープロジェクトの学生の発表5件を紹介します.本プロジェクトの研究テーマの中には,キャラクターメイキング,シナリオライティング,演出技術があります.このフォーラムにおいて,これらの研究成果を発表しました.
関口君は,大きな教室で口頭発表をしました.キャラクターの怒りを演出するための支援方法について研究発表しました.4年生がこのような教室で多くの研究者や学生の前で発表するためには多くのリハーサルが必要です.準備を通じて,発表技術を習得できるので,会社におけるプレゼンにも大変役立ちます.また,質問に対してもその内容を理解して,相手の知りたいことをきちんと答えることは研究者同士でもむつかしいことがあります.そのような経験を大学生の時にできたことは今後の仕事に大いに役立つことと思います.
佐藤君,米倉君は,キャラクターメイキングに関してポスター発表しました.写真を見てわかりますが,200名を超える参加者が次々と質問して,それに答えるという大変体力が必要です.もちろん体力だけではなく,質問に的確にこたえるコミュニケーション能力も大切です.
佐藤君の発表は,3次元モデルで作成したキャラクターのパーツを入れ替えて意図したデフォルメキャラクターとそのポーズを制作し,それを下絵として,デザインしたいキャラクタを描く支援方法を提案しました.米倉君は,キャラクターの表情やエフェクトを分析して,それらの組み合わせで感情表現をおこなう手法とシステムを提案しました.
小野君は,シナリオライティングに関係する研究分野で,群像劇のストーリーを制作することを発表しました.また,山口君はロボットアニメにおける戦闘シーンのシミュレーションシステムを開発し,演出支援を目指しました.
■コンテンツプロダクションテクノロジープロジェクト(指導教員:近藤邦雄)
●キャラクターメイキング
佐藤和貴,茂木龍太,鶴田直也,三上浩司,近藤邦雄,デフォルメキャラクターのための3Dデザイン原案制作システムの開発,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.201-204,2017
米倉悠高,茂木龍太,鶴田直也,三上浩司,近藤邦雄, 表情・エフェクトの組み合わせによるキャラクターの感情表現制作支援システムの開発,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.185-188,2017
●シナリオライティング
小野千彰・兼松祥央・茂木龍太・鶴田直也・三上浩司・近藤邦雄,作品分析に基づく群像劇ストーリー制作支援手法,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.227-230,2017
●演出技術
山口 耀・茂木龍太・鶴田直也・三上浩司・近藤邦雄,ロボットアニメーションにおける戦闘シーンの制作支援システムの開発,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.237-240
関口雅史,兼松祥央・鶴田直也・三上浩司・近藤邦雄,キャラクターの怒り要素分析に基づいた演出支援手法の提案,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.29-32,2017
■コンテンツプロデューシングプロジェクト(指導教員:三上浩司)
平田夏南,中村陽介,三上浩司,近藤邦雄,RPGにおけるキャラクタ成長のタイミングとモチベーションに関する研究,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.197-200,2017
橋都 純・兼松祥央・三上浩司・近藤邦雄,プロット制作における伏線配置支援手法の提案,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.231-234,2017
宮城祥平・兼松祥央・三上浩司・近藤邦雄,キャラクター共闘シーンにおけるシーン設計支援システム,映像表現・芸術科学フォーラム2017(Expressive Japan 2017),pp.241-244,2017
このような分野の研究に興味を持った学生,高校生は,ぜひ次の記事も読んでください.
●2016年度 卒業研究紹介 「コンテンツプロダクションテクノロジー」 2017.3
メディア学部 近藤邦雄
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