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学生らが山川出版社でプレゼンテーションと社内見学をしました

2017年3月31日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

 メディア学部 メディアコンテンツコース教員の岸本 好弘です。
 3月16日(木)、東京都千代田区の山川出版社を訪問し、学生5名(3年生1名、2年生2名、1年生2名)が「歴史嫌いの中高生を、デジタルを活用して歴史中毒にする方法」をプレゼンしました。プレゼン終了後は、社員の方からの教科書作りの裏話をお聞きしたり、社内を見学させていただきました。  

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▲日本史、世界史の教科書で有名       

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▲プレゼンの様子

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▲『おもプロ』のロゴ

 私の授業「ゲームデザイン演習」では、企業・団体の依頼を受けてゲーミフィケーションのアイデアを提供する『なんでも面白化プロジェクト』(略して『おもプロ』)に取り組んでいます。
 第6弾となる今回は、歴史の教科書で有名な山川出版社からご依頼をいただいて、「歴史嫌いの中高生を、デジタルを活用して、歴史中毒にする方法」をプレゼンさせていただきました。
 

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▲歴史を感じさせるレンガ作りの社屋     

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▲最上階の明るい会議室でプレゼン、野澤社長のあいさつ

 一人当たりのプレゼン時間は3分間、その後7分間で質疑応答やアイデアの上乗せを行いました。

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 そして、全員のプレゼン終了後、社員の皆さんの投票により、なんと1年生 師岡ひな乃さんの『歴史ガチャ』が「一番良かったアイデア賞」に選ばれました。

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▲師岡さんのペラ企画。ここから膨らませたアイデアをプレゼンしました。


師岡ひな乃さんの感想:

「前回の企業訪問のときよりも緊張せずに、しっかりプレゼンできました。
ディスカッションのときに、学生同士でのブレストでは出なかった意見をたくさんもらって新鮮でした。私は歴史がものすごく嫌いだったのですが、歴史好きに囲まれて、江戸の地形や人物についての話を聞いて興味を持てたので、「歴史好きな人と話すこと」が歴史に興味を持つ一番のきっかけになると思いました。
プロトタイプを作って動画を作ってよかったです。夏ぐらいまでに続きを作れたらと思います。」 

 今回特別だったのは、プレゼン終了後、社員の方から「出版業界と山川出版社」「教育現場と『本』作り」「理系の君たちへ」など、山川出版社の仕事について詳しいお話を聞かせていただき、さらに、社長室をはじめ社内をくまなく案内していただけたことです。
 

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▲社長室では、野澤社長と記念撮影       

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▲書庫のハンドルを回す学生

学生らの感想:

「出版業界の現状や本ができるまでの流れなど、ためになる話ばかりでした。特に、企画から本が発売されるまでの流れについて学ぶことができました。話を聞くまでは、本が生まれるまで、そこまでの期間はかからないだろうと思っていました。しかし、実際には数年もかかるということで、驚きを隠せませんでした。」(1年生)

「初めて教科書が作られる現場に直面しました。社員一人一人が切磋琢磨して各々の仕事に励んでいる姿を見て、すごいと感じました。複雑に並べられた縦横の直線を目印に黙々とページのレイアウトを作る人もいれば、何か月もかけて辞典のように厚く大量の文字が書かれた本の誤字を探す人もいて、僕にとっては気の遠くなるような作業ばかりでした。見学前に「本が出来るまで」という話を聞きましたが、通常の本でも売るまでに1年近くもかかってしまうのに、教科書はさらに試行錯誤や審査を通して作られることを知り、出版社の仕事に深く感心できました。」(2年生)

学生リーダーの感想:

「初めての「おもプロ」参加でリーダーをやらせてもらい、リーダーという仕事は、みんなを引っ張っていくというより、みんなを支える仕事なんだと感じました。集合場所や時間を決めたり、あらかじめ道を下見したりと、みんなを引っ張っていく仕事もいろいろあったのですが、プレゼンの時間を計るタイマーを率先して用意したり、発表者のパワポを確認したりといった縁の下の力持ち的な仕事の方がずっと大変だと感じました。今回そういった仕事が十分できず、メンバーや先生に迷惑をかけました。しかし、この失敗というのは次に生かせるものだと思います。」(2年生)

 今回は、プレゼンだけでなく、出版社の仕事の詳細な解説や仕事の現場の見学を通じて、学生たちが会社というものをより身近に知る機会となりました。これからもより実践的な学外演習を行って、学生らを成長させて行きたいと思います。

Facebook 山川出版社
https://www.facebook.com/YamakawaShuppansha/posts/399021313797918

◆執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
◆教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566

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