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プロダクトデザインにおける偶発的造形のワクワク感

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プロダクトデザインは,原則として,製品の存在意義にまでも言及できるような調査・分析を行い,その結果について考察し,コンセプト(設計・製造に先立つ概念)を立案します.そしてコンセプト,つまり概念を具現化するために,アイデアスケッチなどでデザイン解探索をします.

造形の美しさを追求することも大切です.唯一無二の造形美の正解はないので,さまざまな造形探索方法が試されるわけですが,時には偶発的に生まれる造形から魅力的な形のヒントを得ることがあります.

例えばこの写真で示したモノは何でしょうか.奇妙な形です.

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実は柔らかい素材を両手で握りしめたら生まれた形です.風船に石膏を詰め,握りしめながら石膏が固まるまでじっと我慢し,固まったら風船をはがし,出てきたモノです.あー,風船が割れなくてよかった.

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制作者の意図ではなく,重力や風船の内圧を題材に,偶発的に生まれる形の魅力に期待しようということを試みたわけです.偶発的造形の魅力を探る方法は,平面の世界だとデカルコマニーなども有名ですね.なお,この風船を使った偶発的造形の結果ですが,個人的には美を感じませんでした(笑).いいんですよ,偶発への期待なんだから.

メディア学部に集まる学生たちは,子供のころに,砂・泥・水・花・木の葉などで遊んでいたら勝手に興味を感じる形が出来た!なんて経験を持つ人も多いようです.私は今でも,たぶん一生,そんな探索(人からみると遊びにしかみえません)が好きです.

メディア学部 萩原祐志

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