初めて見る!? 博士学位論文
2017年4月30日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月30日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月29日 (土) 投稿者: メディア技術コース
2年生向けの講義「CG数理の基礎」(シラバスはこちら)では、文字通り基礎的なCGアルゴリズムを学びます。履修生は、先週の授業で線分をCGで描く有名なブレゼンハムのアルゴリズムを、今週は三角形一枚を塗りつぶすアルゴリズムを学びました。
メディア学部のCG関連授業は、各種技術を活用してコンテンツを作るという観点の授業が多いです。その中で「CG数理の基礎」は徹底的に技術の原理にこだわります。原理にこだわるとは言っても、コンピュータのメモリの仕組みまでは触れません。それだと行き過ぎで、この講義では、ディジタル画像の各画素の明るさ(RGBの三原色)を計算する、というところでとどめています。
すべてのCGの描画は、突き詰めると画像各画素の明るさ計算に帰着します。講義のうち多くの部分では、各種技術の原理を、画素の明るさ計算まで落とし込んで説明します。
さまざまな技術の根本原理を理解しておくことは重要です。将来学生が何らかの形でCGに関係する仕事やプロジェクトに従事したとき、この授業のどこかが役に立つと信じています。実務に直接従事する技術者やデザイナーならもちろんのこと、その人たちに仕事を依頼する立場、指示出しをする立場、マネージする立場、あるいは経営者であっても、多くの技術原理を知っていることにより、仕事の質は上がり、現場の人からの信頼も厚くなります。
このように、役に立つ、というのは大事なことです。実学主義を掲げる本学としては特に大事です。一方、あまりに当たり前すぎるため語られる頻度は少ないですが、大学の授業で根本的に重要なことは「知的好奇心」です。「CG数理の基礎」は、受講生の知的好奇心を刺激する講義になるように工夫しています。月曜午前の授業が楽しみ、と思ってくれる学生が増えてくれることを目指して授業をしています。この講義が将来役立つ機会がなかった人でも「あの授業は結構楽しみだった」と憶えていてくれたらいいなあと思います。
(メディア学部 柿本正憲)
2017年4月28日 (金) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2017年4月27日 (木) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2017年4月26日 (水) 投稿者: メディア技術コース
(以下の話はフィクションです。登場人物は実在の人物とは関係ありません)
メディア学部のO淵先生(仮名)は、気分屋なことで有名です。実は1日おきに機嫌が良くなったり悪くなったりします。今年度は、4月1日の機嫌が良かったので、そのあと2日の機嫌は悪く、3日は良く、といった具体に繰り返していきました。カレンダーにするとこんな感じです。
2017年4月 | ||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 (良) | ||||||
2 (悪) | 3 (良) | 4 (悪) | 5 (良) | 6 (悪) | 7 (良) | 8 (悪) |
9 (良) | 10 (悪) | 11 (良) | 12 (悪) | 13 (良) | 14 (悪) | 15 (良) |
16 (悪) | 17 (良) | 18 (悪) | 19 (良) | 20 (悪) | 21 (良) | 22 (悪) |
23 (良) | 24 (悪) | 25 (良) | 26 (悪) | 27 (良) | 28 (悪) | 29 (良) |
30 (悪) |
学生のA君は、毎週火曜日にO淵先生の「音響コミュニケーション論」の授業を取っています。初回の授業は4月11日でしたが、その日は先生はご機嫌でした。楽しくて良い講義だな、と思ったのですが、次の週の4月18日、O淵先生の機嫌は最悪で、授業の雰囲気もどんよりとしています。そしてまた次の週の25日の機嫌は良く、翌週5月2日は悪く、5月9日は良く、というパターンで繰り返していきました。
さて、A君の目に、O淵先生はどのように映ったでしょうか。「なんだか1週間ごとに機嫌の良し悪しが変わる、面倒な先生だなあ」と思ったに違いありません。おかしいですね。O淵先生の機嫌が変わるのは1日おきなのですが、A君の目には1週間おきのように見えてしまいました。これはやむを得ないことで、週に一度しか会わない人の変化は、2週間単位(機嫌が良かった日から、次に機嫌の良い日までが2週間)でしか観測できないのです。この一見あたりまえのような性質のことを、難しい言葉で「標本化定理」と呼びます。
音は空気の疎密波です。O淵先生の機嫌のように、「疎」と「密」を繰り返しています。この繰り返しが1秒に何回あるかを、その音の周波数といいます。一方、その音を1秒間に何回観測するかを、サンプリング周波数といいます。「サンプリング周波数の半分の周波数よりも高い音は観測できない」というのが、音に対する標本化定理の正確な表現です。そして、A君のように間違った周期で解釈してしまうことを、エイリアシングと呼びます。
(大淵 康成)
2017年4月25日 (火) 投稿者: media_staff
2017年4月24日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
卒業研究「プロダクトデザイン」は、夏の中間発表も冬の最終発表も、全員、提案プロセスが分かるように示したA1サイズのポスターにて発表を行います。学会のパネル発表と同じ形式です。最終発表時のポスターには各自の最終的提案物が表現されています。
昨年度2016年度のメンバー15名は全員無事に卒業し、社会人としてスタートしました。全員からポスター公開の快諾をいただいていますので、このブログにて3名程度ずつ紹介させていただきます。
今回は、秋山(ま)さん、秋山さん(も)、阿部さん、3名のポスターを紹介します。
秋山(ま)さんは、携帯電子機器の普及を背景にそれらのケーブル・コネクタ類の断線などの不具合による火災事故が増えている問題に着目しました。これを解決するために磁石を効果的に適用し、中途半端な接続を防止するコネクタのデザインを行いました。
秋山(も)さんは、一人暮らしの方々が狭い室内空間ではタオルを乾燥させるスペースの確保に苦労していることに着目しました。これを解決するためにシンプルなフレーム・ジョイントのデザインを行いました。
阿部さんは、液体調味料パッケージの形状が多様なために冷蔵庫で保管する際に限られた場所へ収納する際に生じる問題に着目しました。これを解決するために、頻繁な交換と組み合わせがしやすいパッケージのデザインを行いました。
いずれも現実感のある提案ですね。
メディア学部 萩原祐志
2017年4月23日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月22日 (土) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
私の研究室にも、4月から新しい卒研生が来て研究を始めています。
定例のミーティングでは、みんなに研究の進捗を報告してもらうのですが、ときどきすごく話しにくそうに「進捗は特にありません」と言う人がいます。そんなとき私は「進捗が無くても別に構いませんよ」と言うように心がけています。
大学でも、3年生までに学ぶことは主に「勉強」です。1週間「勉強」をして何の進捗も無かったら、たぶんそれはサボっているということでしょう。「勉強」というのは、既に知られていることをたどっていくプロセスです。例えて言うと、地図とGPS付きスマートフォンを手に、目的地に向かって歩いていくようなものです。いっぽう「研究」というのは、地図もスマホも役に立たない未開の地で、自分の勘だけを頼りに歩いていくようなものです。指導する教員だって未経験のことですから、時には(しょっちゅう)頓珍漢なアドバイスをすることもあります。だから1週間ぐらい進捗が無いことなんて、全然珍しくないのです。そしてそれだけ困難なことに挑んでいるからこそ、新しい発見があったときの喜びはひとしおです。
卒研生の皆さん、これからは正々堂々と「進捗はありません、来週また頑張ります!」と宣言して下さい。そのうちきっと何かが見つかります。
2017年4月21日 (金) 投稿者: メディア技術コース
「なぜあなたには、凡人には想像すらできない彼方の事象を思い浮かべることができるのでしょうか?」
「私が彼方を見渡せたのは、それはひとえに巨人の肩に乗っていたからです。」
2017年4月20日 (木) 投稿者: メディア社会コース
プロジェクト演習は、メディア学部の特徴です。私の演習は1年生の後期にある「社会調査法」と並行して開講をしています。
多くの演習ほど大きくなく、少人数で、文献を読んだり、ビデオデータを見て検討を行ったりしています。相互行為分析を誰もがよく分かって入るわけではありません。
でも、この授業を3年間とった学生は、非常に良く分かるようになりました。学会発表なども行った方もいます。
細かくて時間がかかるのですが、色々な見方をすることの楽しさに目覚める方たちもいます。当然と思っていることを見直すのは、「どうして!」という反発を起こす方もいらっしゃいますが、殆どの方は面白いと思い、卒業しています。
もし興味があったら是非いらして下さい。
山崎 晶子
2017年4月18日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月17日 (月) 投稿者: メディア社会コース
2017年4月16日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月15日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 メディアコンテンツコース教員の岸本 好弘です。
今年の東京の桜は遅めだったようです。都心より1週間ほど遅れて満開となる本学八王子キャンパスでは、4月10日(月)の前期授業の開始日の日も、まだまだ満開を保っていました。
自然豊かな八王子キャンパスは桜の種類も豊富です。フーズフー(コンビニのある建物)裏のソメイヨシノ(染井吉野)。いまや日本を代表的な種類の桜です。薄ピンク色の花が散ってから葉っぱが出ます。
2017年4月14日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
本ブログをご覧の皆様,こんにちは.
メディア学部准教授 菊池 です.
本日のブログでは,CG 映像・ゲームなどの業界における専門誌として,専門家からも広く購読されている「 CGWORLD 」という雑誌のフリーペーパー版「 CGWORLD Entry 」から,私の研究室が取材を受けた際の記事に関して紹介したいと思います.
まずは,インタビュー記事が「こちら」で公開されておりますので,ご覧ください.
記事の中では,菊池研究室最新の研究成果を紹介するだけでなく,常日頃から私が学生指導の際に考えていることやアドバイスなども書かれております.
フリーペーパー版は 5 月に発行になるそうですので,書店で見かけた際には是非お手に取ってご覧いただければ大変光栄です.
文責:菊池 司
2017年4月13日 (木) 投稿者: メディア社会コース
メディア社会コースの進藤です、こんにちわ。
人工知能(Artificial Intelligence; AI)が話題になっています。
研究そのものは長い間行われてきましたが、なかなか、実社会に導入されることはありませんでしたが、近年、ついに、それが行われつつあります。
わたしが専門としているマーケティングや広告においても、AIの活用は大きな関心事です。
広告をAIを使って自動的に配信することはもちろん、広告のクリエイティブをAIで自動生成することも可能になりました。
そうしたなかで、どのようにAIを活用し、また、人間はどのような役割を果たしていくのかを、今後、研究していきたいと思っています。
映画や、アニメのなかで活躍してきたようなAIが実現し、人々の役に立つ日も近いでしょう。
とても楽しみですね。
2017年4月12日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月11日 (火) 投稿者: メディア技術コース
*印のついた科目は複数分野に共通です。
先端メディア学・先端メディアゼミナールは多数のテーマ別シラバスがあるため、リンクは張っていません。
この表にある科目はメディア学部の専門科目(講義)です。このほかに教養教育科目、演習(メディア基礎演習・メディア専門演習・プロジェクト演習・創成課題・卒業研究)があります。
新学期が始まり、学生の皆さんは履修科目を決めるのに頭を悩ませる時期です。入学したての新入生の皆さんは、特にとまどいも大きいことでしょう。
必修科目や選択必修科目など、ある程度の制約が課されているものもありますが、それでも自由度はかなりあります。そこでメディア学部では、教育分野を細かく分け、それぞれの分野の中でどういう科目を学んでいけば良いかを示した、講義科目分類表を作っています。自分の興味のある分野を系統だてて学んでいきたいという人は、ぜひ上の表を参考にして下さい。各科目にはシラバスへのリンクが張ってありますので、それをたどれば、詳しい講義内容を調べることもできます。
(大淵 康成)
2017年4月10日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 メディアコンテンツコース教員の岸本 好弘です。
3月23日、東京工科大学八王子キャンパス体育館にて、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、メディア学部、デザイン学部、医療保健学部、および大学院修士課程の平成28年度学位記授与式が挙行されました。
▲来賓や先生たち
▲卒業生たち
2017年4月 9日 (日) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2017年4月 6日 (木) 投稿者: メディア技術コース
画像電子学会の第280回研究会が長崎大学文教キャンパスで、3月9日、10日の二日間にわたり開催され、25件の発表がありました。
その中で、本学大学院メディアサイエンス専攻修士課程1年生の峯村侑志君は「粘着性シールの剥がれ跡シミュレーション」の発表を行いました。
2017年4月 5日 (水) 投稿者: メディア技術コース
昨日4月4日、2017年度の入学式が行われました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今年は初めて蒲田キャンパスで、昨年秋に完成したばかりの片柳アリーナでの入学式です。
学園の創立者である96歳の片柳理事長のご挨拶にもあったとおり、健康に留意して楽しい大学生活を送ってください。
メディア学部の新入生の皆さんには、ぜひ学部の特長を知って学んでほしいと思います。日本で初めて、学部名や学科名に「メディア」がつく学部として、1999年に設置されました。いわば「メディア学の元祖」です。その後多くの大学で「メディア」がつく学部や学科が作られましたが、そのほとんどが昔からある学部学科の名称を変更してできたものです。
工科大のメディア学部は、特に情報技術を核にした「ディジタルメディア」を学ぶためには何が最善か、という観点でゼロからカリキュラムや組織が作られました。このような学部は他にはありません。
学部設置当初から一貫しているメディア学の切り口があります。それは次の3つです。
・表現(どのようにつくるか)
・環境(どのように活用するか)
・技術(どのように伝えるか)
この3つの領域でメディアをとらえ、学生が全体像を理解しつつ各自の専門分野を決めていけるようにしています。
表現・環境・技術の3領域は、メディア学部の中の3つのコース「メディアコンテンツコース」「メディア社会コース」「メディア技術コース」にそれぞれ対応している、と考えて構いません。また、必ずしもぴったりではないですが、おおむね芸術系・文科系・理科系の切り口にも似通っています。このように、メディア学部は文理融合の学部です。
新1年生の皆さんは、最初の1年半で、英語や人文社会などの教養科目に加えてメディアの「専門基礎教育科目」を学びます。選択肢が非常に多いですが、あまり細かい専門分野にとらわれず広く学んでください。じっくり考えながら自分の専門分野を2年次、3年次で絞り込んでいきます。
表現・環境・技術。ぜひ常に念頭においてください。
(メディア学部 柿本正憲)
2017年4月 1日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2017年4月 1日 (土) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の柿本です。4月から相川先生の後任として学部長を務めることになりました。
今日は在学生向けの話題です。今週の各学年のガイダンスで話したことのうち、一番言いたかった話題をここで繰り返します。ひとことで言うと、自信をもって演習などの成果を就活でアピールしてください、ということです。
東京工科大学が掲げる実学主義はメディア学部でも実践しています。その代表格が「メディア専門演習」(2年次後期・3年次前期)です。用意されたテーマは23種類で、多くは卒業研究にも直接関連しています。各学生は自分の進みたい専門分野をよく考えてその中から2つ選ぶことになります。
ちょうど2つのテーマを終えたころに就職活動が始まります。大学で何をやったか聞かれたときに、他の人と同じようなことを言っても憶えてもらえません。ぜひコース名と専門演習のテーマ名を言って、成果を強くアピールしてください。
専門演習の成果は、その分野の専門家にはよくわかる内容になります。もし就職希望先の面接官がその分野の方だったら、高い確率であなたには次のステップが約束されるでしょう。分野が違う人であっても、面接官をやるぐらいの人物なら、あなたの専門性が高いことは類推してくれます。
このように話がうまく進むには、専門演習でしっかりとした成果を出す必要があります。もちろん、初めて聞く人にわかるように短時間で説明する能力も必要です。その説明能力も、専門演習の中で発表機会があり、鍛えることができます。一生懸命やって成果が出れば、それをそのまま就活で活用できるよう、専門演習の中身は設計してあります。自信をもって専門性をアピールしてください。
メディア学部生は謙虚な人が多いのですが、悪く言えば自分を過小評価しているということです。就活の場ではこれは大きなマイナスです。各自、もう少し自信過剰の方向に振る舞いをシフトしましょう。メディア専門演習は他大学なら卒研でやるぐらいの専門性の高い内容です。これを履修し合格したら専門能力に自信を深めてよいのです。
メディア学部 柿本正憲