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知的好奇心

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2年生向けの講義「CG数理の基礎」(シラバスはこちら)では、文字通り基礎的なCGアルゴリズムを学びます。履修生は、先週の授業で線分をCGで描く有名なブレゼンハムのアルゴリズムを、今週は三角形一枚を塗りつぶすアルゴリズムを学びました。

メディア学部のCG関連授業は、各種技術を活用してコンテンツを作るという観点の授業が多いです。その中で「CG数理の基礎」は徹底的に技術の原理にこだわります。原理にこだわるとは言っても、コンピュータのメモリの仕組みまでは触れません。それだと行き過ぎで、この講義では、ディジタル画像の各画素の明るさ(RGBの三原色)を計算する、というところでとどめています。

すべてのCGの描画は、突き詰めると画像各画素の明るさ計算に帰着します。講義のうち多くの部分では、各種技術の原理を、画素の明るさ計算まで落とし込んで説明します。

さまざまな技術の根本原理を理解しておくことは重要です。将来学生が何らかの形でCGに関係する仕事やプロジェクトに従事したとき、この授業のどこかが役に立つと信じています。実務に直接従事する技術者やデザイナーならもちろんのこと、その人たちに仕事を依頼する立場、指示出しをする立場、マネージする立場、あるいは経営者であっても、多くの技術原理を知っていることにより、仕事の質は上がり、現場の人からの信頼も厚くなります。

このように、役に立つ、というのは大事なことです。実学主義を掲げる本学としては特に大事です。一方、あまりに当たり前すぎるため語られる頻度は少ないですが、大学の授業で根本的に重要なことは「知的好奇心」です。「CG数理の基礎」は、受講生の知的好奇心を刺激する講義になるように工夫しています。月曜午前の授業が楽しみ、と思ってくれる学生が増えてくれることを目指して授業をしています。この講義が将来役立つ機会がなかった人でも「あの授業は結構楽しみだった」と憶えていてくれたらいいなあと思います。

(メディア学部 柿本正憲)

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