本の紹介「日本語の作文技術」
2017年5月 9日 (火) 投稿者: メディア技術コース
大学での勉強の特徴の一つとして、文章を書く機会が多いということが挙げられます。
普通の授業でのレポートに加えて、4年生で取り組む卒業研究では、その成果を「卒業論文」としてまとめることが求められます。これらの文章は、美文名文である必要はありません。とにかく読者にとってわかりやすい文章であることが重要です。そして、そのようにわかりやすい文章を書く能力は、社会に出てからもきっと必要になります。
わかりやすい文章を書くための教科書として、私はいつも、「日本語の作文技術」(本多勝一)を紹介しています。この本の基本となっているのは、「わかりやすい文章を書くための技術というものがある。そしてそれは誰でも学ぶことができる」という考えです。車の運転とか、ピアノの演奏とか、クロールの泳ぎ方とか、ちゃんとしたスクールに入って勉強すれば、誰でもできるようになりますよね。プロのレーサーとかピアニストとか水泳選手になるためには、特別なセンスが必要かもしれませんが、普通の人にはそこまでの必要はありません。それと同じように、プロの小説家になるためには特別なセンスが必要だとしても、物事を正確に伝えるための文章を書くだけなら、必要な技術をきちんと身に付ければ良いということです。
それにしても、「わかりやすい文章の書き方の本」を薦める文章を書くのは緊張しますね。私自身が書いたこのブログ記事、言いたいことがちゃんと伝わる文章になっていますでしょうか?
(大淵 康成)
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