画像のプログラミング演習
2017年6月27日 (火) 投稿者: メディア技術コース
2年次から3年次にかけて履修する専門演習のテーマの中から、今日は「イメージメディアプログラミング」を紹介します(シラバス)。
画像処理の各種手法を実際にプログラムを組んで実行してみる、という演習です。少し前までは、画像処理のプログラムを書くにはC言語のような修得の大変な言語が必要だったのですが、今は違います。MATLABという言語を使うと、C言語なら何行も注意深くプログラムを書かないといけない処理も、簡単に1行で記述できたりします。
例えば、画像の三原色のデータRGBのうち二番目のG(緑)だけを残す処理は、以下のプログラムの3行目で簡単に実行できてしまいます。全画素いっぺんに処理します。
x = imread('campus.jpg'); %画像ファイルを読み込む
y = x; %別の変数に画像全体をコピー
y(:, :, 1:2:3) = 0; %コピー後の画像の赤・青の輝度を全画素ゼロにする
figure; %新たにウィンドウを開く
imshowpair(x, y, 'montage'); %元画像と結果画像を横並びで表示
「:, :」は「縦横全画素について」という意味です。「1:2:3」は「一番目(R)から三番目(B)まで1個飛ばし」という意味です。
この5行のプログラムを実行した結果はつぎのようになります。
MATLABは元々信号処理用のツールでした。今では高度な画像処理の機能も多数備えてあり、一行で呼び出すことができます。履修生は短いプログラムで、実践的な処理を組み立てることができます。
メディア学部 柿本正憲
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