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おもしろメディア学:飛行機のなかで,収納モニタが取り出せない.

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先日,飛行機に乗る機会がありました.ちょうど非常口の横の座席でした.非常用ですので,座席の前はスペースがある代わりに,座席のひじ掛けに収納モニタがあります.
写真のように「RELEASE」という単語と矢印を見つけました.黒いレバーを下におろすという印に見えますが,みなさんはいかがでしょうか?

Dsc_1820

私はすぐにそのように考えて,力を入れて下におろそうとしました.しかし全くおりません.歳を取って力がなくなったのか,それとも眠くてちからがはいらないのかと....いろいろ試行錯誤しました.
あるとき,黒いレバーの中心で回転することを見つけました.これは,レバーを下におろすのではなく,回転すればいいのかと試したのですが,うまくいきません.そこで,最終手段としてキャビンアテンダントに聞いてみました.

Dsc_1822



そうすると,レバーを回転するだけではなく,モニタを支える柱部分を少し押し込みながら,レバーを回転するということでした.少しくらい飛行機の中でそのような説明もなく,モニタを開けるためにたいへん思いをさせるということはいいデザインとは言えません.

Dsc_1821

このような日常的な製品のデザインについて考察した書籍として,
D.A.ノーマン 著:誰のためのデザイン? 増補・改訂版―認知科学者のデザイン原論
が有名です.メディア学入門の一コマで,この書籍の一部を紹介しました.
特に大切な用語として「アフォーダンス」を紹介しました.
アフォーダンス(affordance)は,行為をする人が行動しやすくするための物を取り扱うための手がかりや事物の知覚された特徴のことです.
アフォーダンスのいい例として,アメリカのホテルのドアの例があります.入るときと出るときで,取っ手が縦と横で区別しています.

Design1

先に説明したレバーは,このアフォーダンスがうまく生かされていない悪い例といえます.このような使いにくい例の一つに水道の蛇口の例があります.

Design3

また,ガスコンロの配置の違いで使いやすかったり使いにくかったりします.図を見た時に,皆さんはどちらを選択しますか?

Design2




メディア学部 近藤邦雄

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