2017年度版カリキュラムマップ
2017年7月26日 (水) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部教員の渡辺です。
2017年度のメディア学部「カリキュラムマップ」ができましたので、この場で紹介したいと思います。
カリキュラムマップの解説は、既に昨年度大淵先生が当Blog内で紹介しておりますので、詳しくはそちらの記事を参照して下さい。
このカリキュラムマップは、各科目の方針については詳しいのですが、科目間の連携についてはこれを読んでもわかりづらいと思います。これを補完する資料として、「カリキュラムツリー」があります。カリキュラムツリーについては、菊池先生が書かれた以下の記事を参照して下さい。
と、これだけでは味気ないので、少し「カリキュラム」のお話しでもしようかと思います。
「カリキュラム」というのは、科目の全体設計のことです。日本語では「教育課程」と言います。メディア学部では、大体4年に一回くらいの頻度で更新を行ってきています。カリキュラムの更新というのは、つまり学部の科目全体を入れ替えるということですね。
大学では、科目名を一度決めたら簡単には変更できません。一年やってみて、「この授業あまり人が集まらないからやっぱやめ」とか、「こういう授業を学生が聞きたがってるから来年から開講」というわけにはいかないんですね。実際のところ、カリキュラム変更は2年くらいかけて行っていく長期プロジェクトとなります。ここでの決定は、少なくとも今後5年間の学部の方向性に大きく影響しますから、非常に重要なものです。
私自身は、このカリキュラムの管理を行っている「教務委員会」に2004年度から配属されていまして、3回ほどカリキュラム改訂の議論も経験してきています。そして、来年度の新入生からまた新たなカリキュラムを実施しようと現在検討を進めています。このあたりの方針が決まってきたら、また当Blogでも紹介していきたいと思います。(紹介するのは私ではないかもしれませんが。)
数回のカリキュラム改訂を経て私が得た教訓があります。大学教育にも流行というものがあります。それは、社会状況からくる大学への要請であったり、技術的な潮流であったり、あるいは新しい大学教育手法などなど、色々なものがあります。しかし、そういった流行を無頓着に追っていって策定したことは、5年後くらいになると大半はかなり陳腐化してしまうという印象があります。流行を追うのは、2年後くらいまでであれば(注目を浴びるという意味で)効果はあるのですが、やはり自分たちが本当に良いと思えるものでないのを単に「今注目されてるから」的な感覚で導入しても、結局は続かずに次のカリキュラムで消滅していきます。
そういう意味では、学部にしても、人間にしても、5年間以上続けているものに本質を見いだすことができるのかもしれませんね。
(メディア学部准教授 渡辺大地)
「在学生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- あにめたまご2019「文化庁若手アニメータ等人材育成事業」(2019.03.12)
- タイの提携校、キンモンクット大学トンブリに短期訪問しませんか?(2019.03.11)
- 学会紹介:ADADA Japan学術大会と情報処理学会EC2019(2019.03.09)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)