« タイ・ モンクット王工科大学・ギフト先生による1年生向け特別講義 | トップページ | 2018年度卒研・3年次ゼミスタート »

出会いと挨拶の相互行為論

|

本日は、京都大学で開催されている第80回 言語・音声理解と対話処理研究会というのに出席しています。

招待講演者は京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の木村大治先生でした。
ご発表タイトルは「出会いと挨拶の相互行為論」
挨拶は、哺乳類や鳥類の社会でもみられるけれど、そこで起こっている相互行為は何だろう?というものです。

Photo

図は丹頂鶴の挨拶ですが、左右対称になっていますね。これを「双称性」と言うそうです。
私達の挨拶でも「こんにちわ」に対して「こんにちわ」と同じ形を返しますね。

挨拶って何のためにあるのか?

「情報伝達のためにある?」<- でも、「こんにちわ」にはあまり情報がないけど。。。

「社会的親和性を増やすためにある?」<-でも、 仲の悪い相手との相互行為もありえます。トムとジェリーは「仲良く」喧嘩していると見ることもできるわけです。

そこで、木村先生のご回答は、

"相互行為は「これまで私達がしてきたことをし続ける」ということに尽きることになるのではないか。"

ということでした。

「昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ」(島崎藤村 千曲川旅情の歌)

ということだそうです。

出会いは、共にあるという関係がないところに、方向性を定めるもので、特異的なもの。

何らかの形で出会いの特異性を解消する必要がある。その解消を素早く確実に形作るには、双称性という偶然にはあり得ないパターンを、両者が協力して生じさせたという事態が必要だということでした。

執筆者: 榎本

研究紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« タイ・ モンクット王工科大学・ギフト先生による1年生向け特別講義 | トップページ | 2018年度卒研・3年次ゼミスタート »

« タイ・ モンクット王工科大学・ギフト先生による1年生向け特別講義 | トップページ | 2018年度卒研・3年次ゼミスタート »