« NICOGRAPH 2017 にて菊池研の大学院修士 2 年生 3 名が発表(第 2 回/全 3 回) | トップページ | マレーシアからの日本留学 [その1] »

バーチャル調理トレーニング

|

コンテンツコースの加納です。

以前私は、「X線CT」という装置について記事を書きました。

X線CTのお話

簡単におさらいすると、X線CTは物体の断面図を見ることができる装置です。人間だけでなく、動物や野菜など、さまざまなものに対して使うことも可能です。以下に示す画像は、私が実際にあるものに対してCT撮影を行った結果です。4つの異なる高さの断面図が示されていますが、何の断面図だかわかるでしょうか?

Azi1_2

この画像だけでわかる人もいるかもしれませんが、なかなか難しいと思います。以下に、さらに4つの異なる高さの断面図を示します。黒い部分が何を表しているのか、白い部分は何を表しているのか、考えてみましょう。

Azi2_2

普段料理をしている人なら、ピンと来るのではないかと思います。正解は魚の「アジ」です。「魚」ということがわかっただけで、正解だと言えます。中央付近に見える黒い空洞は、鰾(ひょう)、すなわち「浮袋」です。また、中央付近を通る白い円形の領域は、「」です。そう言われても、まだイメージが湧かないという人がいるかもしれません。それでは実際に、これら断層画像を三次元表示してみましょう。約1400枚の画像を積み重ねた結果がこちらです。

Azi3_3

こうして見ると、明らかに「魚」であることがわかると思います。このようにX線CTを使えば、魚の表面だけでなく、骨や内臓まで正確に再現された3DCGを作ることが可能になります。さらに、内部まで詰まったデータが存在するということは、あらゆる角度からの切断面を作ることも可能になります。実際に、ある角度から切れ込みを入れて、さらに色をつけると、以下の画像のようになります。

Azi4_2

色付けの方法や切れ込みの入れ方を工夫すれば、リアルさがどんどん増していきます。私は現在、このような食材のCTデータを沢山集めながら、さまざまな調理トレーニングをバーチャル上で行うシステムの開発に挑戦しています。そして、アジの三枚おろしが誰でもできるような、そんな世界を目指しています。

メディア学部 加納

« NICOGRAPH 2017 にて菊池研の大学院修士 2 年生 3 名が発表(第 2 回/全 3 回) | トップページ | マレーシアからの日本留学 [その1] »