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実験の被験者

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私の研究室では、音と聴覚に関する研究を行っているため、話したり聞いたりする実験を頻繁に行う必要があります。ある実験では、いろんな文章を読み上げてもらった声を録音します。別の実験では、様々な音を聞きながら作業をしてもらって様子を観察します。単純に音を聞いてもらって印象評価のアンケートに答えてもらうというケースもあります。

実験というのは、ある特定の条件で結果が再現されるだけでは価値が低いので、いろんな人に話してもらったり、いろんな人に聞いてもらったりすることが重要です。研究予算が無尽蔵にあれば、大勢のアルバイトを雇って実験に参加してもらうのですが、日々の研究ではなかなかそうもいきません。そうすると、どうしても研究室のメンバー自身が被験者として実験に参加する必要が出てきます。研究室には現在18名の学生が在籍していますが、みんなそれぞれ、お互いの実験の被験者として協力しあっています。

学会の発表などを聞いていると、「実験は、男性10名女性2名の被験者を対象に行った。被験者は全員20代前半である」なんて説明がよく出てきて、研究室の人に頼んだんだなあ、というのがわかります。理工系の研究室では、どうしても男性比率が高くなってしまう傾向がありますね。たまに「被験者の男女比は50%ずつ。年代も10代から70代まで均等に分布している」なんて発表を見ると、頑張って被験者を集めたなと感心してしまいます。

今年も11月になりました。卒業研究の仕上げのためには、これから1ヶ月ぐらいのあいだが実験のラストスパートです。気兼ねなく協力を頼めるようになるためには、まず何より研究室全体が仲良くなっておくことが重要ですね。そういうわけで、先日研究室の飲み会を開催しました。同じ研究室なのに今ひとつ話す機会が無かった人とも仲良くなり、これで心おきなく実験ができそうです。

(大淵 康成)

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