NICOGRAPH2017でのAIを使った音メディア研究の発表(その1)
2017年12月24日 (日) 投稿者: メディア技術コース
大淵・越智研究室のメンバー2人は芸術科学会の学会NICOGRAPH2017(2017 年11月10日(金)~12 日(日)開催)で、音に関する研究の研究成果を発表しました。ここではその1として、一人目の発表を紹介したいと思います。
福永君は自動的に好きな楽曲からキー音を選んでゲームとして遊べるようにしたいという目標を持って今年度から研究を進めていて、今回はその第一段階として、楽曲の一部にキー音の設定が与えられたときに、残りの部分についてどの音がキー音になりやすいか「キー音になる確率」を自動推定する研究を発表しました。この自動推定は、楽曲を構成する各音の音響的な特徴量である音量や高さ、共鳴などに関わるさまざまな統計量を使って機械学習によって行います。
具体的には、対数音量、高さに対応する基本周波数、どの周波数にどれくらいの成分が含まれるかを調べてその中でどの一番成分が大きい周波数かや、分散はどれだけかなどです。
その結果、正解のキー音の設定(楽曲中でその音が何割がキー音になるか)と推定値が高い相関を持つことを示しました。つまり、キー音の設定が与えられている部分にはない別の音がキー音が未設定の残りの部分で出現しても、その音響的特徴からそれがキー音になりうるか自動的に推定ができるということです。
ポスター発表のセッションでの発表で、話を聞きに来た方たちとポスターを前に活発な議論ができました。
[文献] 福永大輝,大淵康成,“リズムアクションゲームにおけるキー音の音響的特徴分析”,NICOGRAPH2017, P-12, 2017.
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