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大学院講義「キャラクターメイキング特論」 2017年度

2018年1月 8日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

本講義は,映像コンテンツ制作,特にキャラクターメイキングの初期段階における手法,技術や新しいシステムの開発などについて理解できるように計画して,第3クオーターに実施しました..
第1,2,3回の講義内容は,あらすじに基づいたキャラクター設定、キャラクターをデザインするための画像収集とコラージュ手法、それをもとにしたスケッチなどビジュアル化,つぎに、キャラクターの表情やアニメーション制作やキャラクターモデリング,最後にライティングやカメラワークなどの制作支援データベースを3回ほどで説明して,履修者の興味ある分野を聞きつつ,取り組む改題を考えることとしました.
履修者の想定として,学部のコンテンツディベロッピング論の演習を行ったことがある知識を持っていることとしていました.しかし,半数が大学院生としてはじめてこの分野を学習するということもあり,学部の講義の復習を簡単に行うとともに,取り組むべく課題を履修者に考えさせることとしました.
そのために,4回以降は,調査分析,取り組むべき課題の検討を履修者が行い,キャラクター制作を行う演習とキャラクター調査分析を行う演習とに分けることとしました.第5回以降の4回は,主に学生らの調査結果や制作結果を発表してもらいながら,学生同士の意見交換,私からアドバイスを行うということで講義を進めました.

その結果,初めてキャラクターメイキングを行う学生らも,自分たちでストーリを考えて,それに登場するキャラクターを制作することができました.また,設定したシーンでキャラクターが動くようなアニメーションを制作するところまで行うこともできました.このためには,演出の考え方も理解する必要があり,ライティングやカメラワークなどの設定等もこの講義では紹介しています.
学生の提出作品を次に紹介します.この画像では,キャラクター設定の文字情報,収集したキャラクターの一部を利用したキャラクター原案,それをもとにスケッチしなおしたキャラクターや特徴あるポーズのイラスト,さらには,3次元モデルを生成して構図を決定している様子を示しています.

Cm1_2

次の画像は,あらすじ(Sプロット:60文字程度,Mプロット:200字程度),生成したキャラクター,その表情,3次元モデル,さらには,絵コンテ,カメラワークの検討作業の画像です.

Cm2

このような例を見てわかるように,講義で説明したことを理解して,あらすじ,キャラクター設定などからCGアニメーション(一つのシーン)の作成までを行うことができるようになります.
もう一方のキャラクター分析の課題については,またの機会に紹介したいと思います.楽しみにしてください.
■大学院講義紹介「キャラクターメイキング特論」 2017.01.05
http://blog.media.teu.ac.jp/2017/01/post-93a6.html
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄

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