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雪の中の静寂

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先日の大雪では、キャンパス一面が真っ白になりました。夕方になると人影もまばらで、見渡すとあたり一面雪に覆われています。

こんなときに、目を閉じてじっと耳を澄ましてみると、あたりの気配が何だかいつもと違うのが感じられるはずです。詩的な表現をするなら、「音が雪に吸い込まれるような」という感じですが、実はこれは科学的にも正しい表現です。

とある研究(*)によると、雪の表面での音の吸収率は、600Hzから1000Hzぐらいの周波数帯で、80%近くにもなるそうです。また、踏み固められた雪に比べると、降雪直後の軽い雪の方が吸音率が高いことも確かめられています。同じ雪景色でも、吹雪がやんだ直後の一瞬の静寂が、とりわけ心に染み入るような気がするのには、そんな理由もありそうです。

こんな経験をすると、私たちが日頃いろんな反射音に囲まれ、無意識のうちにそれらを聞き分けているのだということがわかります。屋外での音、大きな部屋での音、小さな部屋での音、みんなそれぞれ違うはずですが、慣れるとあまり意識しなくなってしまうものですね。そんなことに思いを巡らせながら、家路についた雪の日でした。

Snow

(*) W. Maysenhoelder, et al., "Microstructure and sound absorption of snow," Cold Regions Science and Technology, 83-84 (2012) 3-12.

(大淵 康成)

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