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学会発表: 何も持たず、何も打たずに文字入力

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メディア学部の渡辺です。みなさんこんにちは。

今回の記事で紹介するのは、学部4年の山崎宏樹君による「物理ボタンを必要としない仮名文字入力の提案」という研究です。この研究は、2017年11月10〜12日に行われた「NICOGRAPH2017」という学会内で発表を行いました。

近年、高い機能を持つ Head Mount Display (HMD) が数万円程度で発売されるようになり、急速に Virtual Reality (VR, 仮想現実) を用いたコンテンツが普及してきています。多くのゲーム開発者が VR コンテンツに注目しているのですが、これまでモニターに表示していたコンテンツをそのまま HMD で表示すればすぐに問題無く使えるというわけではありません。HMD を被ってしまうと自分の手が見えなくなってしまうため、キー入力が困難になるということも問題の一つです。

そこで、VRコンテンツを閲覧しながら文字を入力する方法がいくつか提案されていますが、その多くはなんらかのデバイスを把持しながら入力するというものになります。例えば、Oculus Touch を用いて入力する方法などが提案されていますが、Oculus Touch は Oculus Rift でしか利用できないので、他の HMD 製品には適用できません。

今回紹介する山崎君の研究では、「Leap Motion」という非接触型デバイスを用いています。Leap Motion ではカメラが手の撮影画像から指や掌の位置・角度を算出するデバイスで、特定の HMD 製品との依存性はありません。また、デバイスを用いないということは、人数分のデバイスを用意する必要がないということになるわけです。以下の図は、文字入力を行っている様子です。

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今回の研究では VR コンテンツ内での利用を想定していますが、個人的にはキーボードがない場面での入力方法として可能性があるのではとも思っています。現時点ではまだまだ入力に困難な部分も多いのですが、これらの成果にインスピレーションを得た人達が、さらに良いものを発明していくことを望みます。


(メディア学部准教授 渡辺大地)

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