「しぶやでこうか」でサウンド関連3テーマの発表(その2)
2018年3月 3日 (土) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
「しぶやでこうか」での発表をもう1件紹介します。佐藤圭さんの「音声合成を用いた漫才における間の最適化」です。
このテーマでは、漫才の声のリズムやイントネーションが、漫才の面白さにどう影響しているのかということに焦点を当てました。こうした場合の科学的なアプローチは、リズムやイントネーションの特定要素だけを変化させて、それ以外の要素はすべて同じであるネタを用意し、聞き比べてみるという方法です。しかし、人間による実演では、そうした厳密なコントロールはなかなか簡単ではありません。そこで考えたのは、実演の代わりに音声合成を使ったらどうかということでした。
リズムやイントネーションの調整が簡単にできそうな音声合成ツールとして、CeVIO Creative Studioというソフトを使用しました。実際のネタを入力し、試しに聞いてみたところ、結構面白く感じられます。これならいけそうだということで、いろいろと調整をしてみることにしました。その中で最初に試みたのが、「間」の調整です。
漫才では、「ボケ」と「ツッコミ」という役割がはっきり決まっていることが多いのですが、調べてみてわかったのは、ボケとツッコミで最適な間の取り方が異なるということです。今回は、音声合成漫才の実演つきの発表だったので、会場の皆さんにもその違いを体感していただけたのではないでしょうか。
「在学生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- あにめたまご2019「文化庁若手アニメータ等人材育成事業」(2019.03.12)
- タイの提携校、キンモンクット大学トンブリに短期訪問しませんか?(2019.03.11)
- 学会紹介:ADADA Japan学術大会と情報処理学会EC2019(2019.03.09)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
「研究紹介」カテゴリの記事
- 映像表現・芸術科学フォーラムにて卒研生が優秀発表賞を受賞(2019.03.17)
- 自由な言葉でライブパフォーマンスをアレンジする(2019.03.16)
- 先端メディア学II(2年生)の学生が人工知能学会の研究会で発表(2019.03.15)
- 映像表現・芸術科学フォーラムでの発表(2019.03.10)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
「高校生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
- 香港理工大学デザイン学部の紹介(2019.03.04)
- 香港理工大学デザイン学部を訪問し、学部長Lee先生にお会いしました!(2019.03.03)