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カスタマイズ機能を利用したVRゲームのためのUI配置の研究:日本デジタルゲーム学会での研究発表(三上研その3)

2018年3月 7日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

3月2日,3日に福岡工業大学において日本デジタルゲーム学会の年次大会が開催されました.メディア学部からは,三上研究室,渡辺研究室,岸本研究室から9件の発表がありました.

今回は三上研の卒業研究の4年生の宮澤舞さんが研究した内容の発表について紹介します.

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この研究は「UIカスタマイズ機能を利用したVRゲームにおけるユーザが好むUIの傾向調査」と題して,近年増加しているVRコンテンツにおけるUIに関する調査研究です.

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ゲームコンテンツの相互作用を助ける上で,UIの存在は必要不可欠です.しかし,UIは表示デバイスやインタフェイスに依存するため,新たな体験のための新たなデバイスにはそれに対応したUI設計手法が必要になります.

本研究ではUIカスタマイズ機能を有したVRゲームを開発し,ユーザに自分で望ましいUIの配置位置を調整してもらいました.今回は「ターゲット」,「スコア」,「HP」,「HPバー」,「残り時間」の5つの情報を画面の平面状と奥行方向に調整可能にしました.

その結果,平面上ではUIの内容に応じて配置される場所の傾向や共通認識を知ることができました.また,奥行き方向の分析では全UIの配置傾向を3つに分類することができました.

当日は実際にVRコンテンツも体験してもらいながら意見をもらうことができました.

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このように,新しいデバイスに対して人がどのように情報を提示してほしいかを収集することで,新しいデザインのガイドを導出できる可能性がわかりました.

文責:三上浩司

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