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「機械学習を利用した絵コンテの自動着色」(三上研芸術科学フォーラム学生発表その1)

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メディア学部の三上です.

少し間が空いてしまいましたが,今年の3月に私が会長を務める芸術科学会のほか,4団体が合同で開催する,映像表現・芸術科学フォーラムにおいて,創成課題学生1名,卒業研究8件,大学院生2件が発表しました.

そのうちのいくつかの研究を紹介します.

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まず最初の研究は,宋君による「機械学習を用いた絵コンテの自動着色に関わる研究です」

 絵コンテはアニメーションやCGアニメーション制作で必須な映像の設計図です.実写の作品でもCGと合成するようなシーンでは作成されます.この絵コンテは,制作する映像の設計図であり,画面の構図や時間軸設計などを行います.
この絵コンテはスタッフ間で共有され,制作が進むのですが,中間制作物であるため多くの場合,鉛筆書きの白黒の線画です.次に示すのは,大学の授業で利用している自作の絵コンテのサンプルです.

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 一部では作品の世界をより把握できるように着色する例もあります,出版されているスタジオジブリの絵コンテなどではカラーの絵コンテを見ることができます.
 この研究は,近年注目を浴びている機械学習を用いて,その設計段階である絵コンテをすでに完成した映像を参考(教師信号)をもとに学習させ,最終的には線画を自動的に着色することを目指した研究です.
 この研究にあたっては,実際に制作に利用した絵コンテと,完成映像が必要になります.アニメーション制作会社のプロダクション・アイジーの協力により,研究のために「ギルティクラウン」という作品の素材を利用させていただきました.

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 まだまだ,精度は甘いですが,他の自動着色の手法と比較して,十分な効果が得られました.当日は様々なカットの自動着色を紹介しながら,発表を行いました.

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なお,この発表は当日来場した委員の方々にも高く評価され,映像表現・芸術科学フォーラムの優秀ポスター賞を受賞しました.

そして宋君は,研究の対象であったアニメ制作会社に就職していきました.研究成果が産業界の発展につながることを祈っております.

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文責:三上浩司

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