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「性格を考慮した群衆シミュレーション」(三上研芸術科学フォーラム学生発表その2)

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メディア学部の三上です.

少し間が空いてしまいましたが,今年の3月に私が会長を務める芸術科学会のほか,4団体が合同で開催する,映像表現・芸術科学フォーラムにおいて,創成課題学生1名,卒業研究8件,大学院生2件が発表しました.

今回紹介するのは,映画やゲームなどで利用される群衆表現において群衆を構成する個人の「性格」を考慮したシミュレーションの研究です.

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 この研究は卒業研究で井田君が実施した研究です.最近では映画やゲームなどで,群衆がモンスターから逃げるような表現は一般的になってきました.CGでそれを再現しようとしたときは,個々のキャラクタにひとつひとつ動きを与えるのは困難なので,それぞれの群衆に規則を与えて,その規則に沿って動くように設定します.ゲームなどではこれらをキャラクターAIと呼び,リアルタイムに制御しています.

 井田君の研究は,これらの群衆の判断基準に性格による差異を組み込んだものです.人間の性格を表現する上で,5因子モデルというモデルが提案されており,このモデルごとに行動を決定する様々なパラメータの感度を変えることで,性格の違いを出すことを目的としています.

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 実際に,研究では映画などによくある,宇宙から物体が落下してきたときに,最初から逃げる人もいれば,興味をもって近づく人もいます.逃げている人を見て,よくわからず一緒に逃げる人もいれば,自分の目で確認してから逃げる人もいます.そうした様々なキャラクターの挙動を自動で生み出すための研究です.

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 当日は目の前で,デモを行いながら性格の違いによる動きのさや実験の結果などを示して発表しました.
 井田君はこの研究を引っ提げて,ゲーム業界に就職しました.いつか,作品の中で研究成果を生かすことを期待しております.
文責:三上

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