「フェイシャルキャプチャーでアニメみたいに顔を動かす」(三上研芸術科学フォーラム学生発表その8)
2018年5月26日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
この研究は,卒研生の金丸さんの研究です.
金丸さんは,バーチャルアイドルのプロジェクトを推進している会社でインターンをしていた経緯もあり,親和性の高いアニメ的な表情の研究をテーマにしました.
フェイシャルキャプチャーは,人間の表情を取得する技術で,マーカーを付けて赤外線カメラで取得したり,ビデオカメラを利用して取得したりします.人間のリアルな表情を取得できることがメリットですが,アニメキャラクタは人間とは顔の構造が異なったり,表現を誇張するためにそのままでは,アニメキャラクタのような魅力的な表情を生み出すことはできません.
そこでこの研究では,いくつかの表情に絞り,180のアニメ映像からアニメキャラクターのパーツの表情の変化を抽出し,12人の人間のキャプチャー映像の変化と比較し,誇張するためのパターンを抽出しました.
このアルゴリズムを自分の表情に適用し,アニメ的な表情を生み出すための手法として提案しました.技術的には地味なのですが,大変膨大なデータを収集し分析した,学生ならではの研究でした.
文責:三上
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