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シナリオアナリシス

2018年5月12日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

はじめまして!
今年度からメディア学部の助教になった兼松です.

私はもともと2002年にメディア学部へ入学,そしてそのまま大学院メディアサイエンス専攻で博士号を取得したOBでもあります.

私の専門はアニメや映画などの演出,シナリオ,キャラクターメイキングといった,映像制作の企画・設計段階(プレプロダクション)に関わる技術です.キャラクターデザインではなく,キャラクターメイキングです.なぜメイキングなのかはまた別の機会にお話できればと思います.

さて,今日は私が担当している演習の一つ,「シナリオアナリシス」を紹介します.

みなさんはシナリオを書く人やスキルに対してどのようなイメージを持っていますか?

「生まれ持ったセンスや才能がないと出来ない.自分には無理」と思う人や,「チャレンジしたことはあるけど,うまくまとまらなかった」という人も多いんじゃないかと思います.
この演習はこういう方にこそぜひ一度受けてほしいと思っています(もちろんガチでシナリオをやりたい!という人もウェルカムです).

シナリオを書き上げるために,一つの物語を作り上げたい!という熱意は大切です.ですがそれだけではなく,人に伝えやすいシナリオ・共感を呼びやすいシナリオには共通の構造や押さえておくべきポイントがあるのです.有名どころでは「起承転結」なんかもその一つですね.
この構造やポイントは紀元前の昔から脈々と様々な先駆者たちが,そして現在では私たちが研究を積み重ねている成果でもあります.シナリオアナリシスでは単に書くための技術を学ぶだけではなく,こういった成果を活かして皆さんが好きな物語の何が良いのか,どんな仕組みで好まれているのかをみんなで一緒に調査します.
きっと皆さんの「作品を見る目」が変わりますよ!

余談ではありますが,「自分が考えたストーリーを人前で披露するのはちょっと恥ずかしい」と尻込みしてしまうあなたも大丈夫です.教員や継続的に履修している先輩も含めてみんな”類友”です.

高校生のみなさんもオープンキャンパスにぜひお越しください.シナリオやキャラクターの研究の展示もありますよ!

(兼松祥央)

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