おもしろメディア学 絵画の大きさ 【パリ出張報告その6】
2018年6月 2日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
パリには大変多くの美術館があり,教科書で見たことがあるような絵画をみることができます.実際にその場で絵画を見た時に,驚くことのひとつに,「大きさ」があります.
教科書で見ると,実際の大きさがよくわからないことがあります.サイズが書いてあっても,それを見ていなかったり,気にしなかったりして,なかなか理解できていません.それを実際に見ると,思っていたサイズと大きく異なっており,驚くことがあります.
博士論文を執筆した渡邉賢悟氏が研究していた点描画手法の評価に ”Georges Seurat「Model from the Back」”を使っていました.開発したシステムで描いた画像を示します.
http://blog.media.teu.ac.jp/2013/09/post-4042.html
3つの絵画が並んでいましたので,一緒に撮影しました.説明用のパネルがあるのでなんとなく大きさが想像できそうですね.
この絵画は点描画ですので,カメラのズーム機能を利用して,点描の様子が分かるようにしてみました.
どうでしょうか?さまざまな色があることが分かります.
さて,もう一か所,駆け足で回ってきたポンピドーセンターの一枚も紹介します.
これまでで私が見た一番大きな有名な絵画は,「最後の晩餐」です.教科書で見ていたようなサイズでは全くありません.イタリアのミラノを訪問したときに,ちょうど撮影ができました.その写真は講義で透視図法の一点透視図の説明に利用しています.大きさを紹介するために,見学者も含めた写真を使っています.今年の8月にミラノで開催される国際会議に出席するので,機会があれば,またもう一度「最後の晩餐」を見てきたいと思います.
このように,本当のことを理解するためには,本物を見ることが大切だということが分かります.これは絵画に限ったことではありません.ぜひ,教科書の世界を飛び出て,いろいろな経験を大学時代にしてください.
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄
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