カンヌと言えば映画祭ですが広告祭もあるんです。カンヌライオンズ6/18-22開催!(メディア学部 藤崎実)
2018年6月 3日 (日) 投稿者: メディア社会コース
みなさん、メディア学部社会コースの藤崎実です。
あっという間に6月です。みなさんは6月と言えば、何を連想しますか?
6月になると広告業界の話題は「カンヌライオンズ」(正式名称:カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)一色になります。
これは日本だけでなく、全世界的な規模で広告業界の関心事になるイベントです。今年は6/18-22に第65回目の開催。どんな広告が受賞するか、早くも世界中の注目が集まっているのです。では、なぜこの広告祭が6月に開催されるのか、みなさんご存知ですか???
一般的に「カンヌ」と言った時に有名なのは映画祭でしょう。森川先生が先日、このブログで紹介したように、今年の最高賞は、是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞。大きな話題になりました。その「カンヌ国際映画祭」は5月に開催されます。
さて、映画と言えば予告編がつきものですよね。本編が始まる前の予告編を楽しむ人は多いと思います。そして最近は、あまり見かけなくなりましたが、その予告編に混じって、かつては映画館でコマーシャルフイルム(シネマ・アド)がたくさん流れていました。
ここで、カンヌ広告祭が始まった64年前を想像して下さい。今は、YouTubeなどで映像を自由に見ることができます。TVからもCMがどんどん流れてきます。でも、そのずっと昔、TVさえも普及する前の時代、庶民が接する映像メディアは映画館くらいしかなかったのです。
庶民の娯楽といえば映画という時代です。映画館の巨大なスクリーンを使ったコマーシャルフイルムは、見た人に圧倒的な印象を残すことができました。しかも今のTVCMのように15秒や30秒といった制約がないので1分や3分といった長尺CMを流すことができます。広告クリエイターや、映像ディレクターの腕の見せ所です。広告主もお金をかけ、力の込もったコマーシャルフイルムが次々と作られるようになったのです。
そんなことがきっかけで、映画祭だけではもったいない、カンヌ映画祭の後に、同じ会場で、劇場用コマーシャルフイルムのコンテストを行おう、ということに。それが今から64年前、1954 年、カンヌ広告祭の誕生です。その流れが引き継がれ、5月は映画祭、6月は広告祭になったのでした。
当時は35ミリフィルムのコンテストでしたが、もちろん今はインターネットを使った広告など世界最先端の広告が集まります。詳しいお話しはまた今度!(メディア学部 藤崎実)
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