ZOZOスーツにみる、アパレル業界の産業革命とテクノロジーによる可能性(メディア学部 藤崎実)
2018年7月29日 (日) 投稿者: メディア社会コース
みなさん、メディア学部社会コースの藤崎実です。
テレビやネットニュースなどですでに報道されていますが「ZOZOSUIT」を使った完全オーダーメイドの洋服づくりがいよいよ始まりましたね。
ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する「スタートトゥデイ」の前澤社長が、7月3日に記者会見で発表した内容は、多くのメディアで報道されました。みなさんもどこかで目にしたのではないでしょうか。
世界72カ国の人に対して採寸用ボディスーツ「ZOZOSUIT」を配布すること。日本を除く10万人に対して、「ZOZO」のTシャツとデニムを無料で配布すること。日本のラインアップに、ビジネススーツとドレスシャツを追加し、今後、順次拡大していくこと。2018年10月1日から社名を「ZOZO」へ変更すること。今後世界展開を本格化させること、などなど。この発表で競合メーカーの株価が軒並み下がったそうです。これって、すごいことだと思いませんか?
正確に言えば、気軽に頼めるオーダーメイドの仕組みは今までもありました。また、オーダースーツを手軽に注文できる仕組みやアプリの開発には、各社、頑張って取り組んできました。
では、今回「ZOZOSUIT」のどこがすごいのかというと、スマートフォンを使うことで、お店に行かずに自宅で自分のサイズを測れるということと、全身24か所もの細かい寸法を計測できる点でしょう。これらによって個人の体型に合わせて作る「完全オーダーメイド」が可能になったのです。
採寸用ボディスーツ「ZOZOSUIT」は、アパレル分野の産業革命だと思います。つまり、今まで人間が洋服のS・M・Lなどといったサイズに合わせていた習慣を変え、今度は洋服の方をひとりひとりの細かいサイズに合わせて作ろうというのです。そう考えると、これは新しいビジネスモデルの提示です。
レコードがCDに変わり、さらに音楽データに変わったことで、音楽の楽しみ方が変わっただけでなく、産業そのものが変化したように、洋服産業の仕組みが根本的に大きく変わる可能性がここにあるのです。テクノロジーによってアパレル産業の産業革命が始まろうとしているのです。
そこに気づけば、競合メーカーの株価が下がった意味も理解できるのではないでしょうか。
ところで、私は以前から「ZOZOTOWN」に注目していたこともあり、2017年10月、「ZOZOSUIT」の発表後の大変早い時期にすぐにオーダーしていました。
しかし、発送が遅れているという連絡があったまま、すっかり忘れていたのでした(笑)。そして、ずいぶん時間があいた今年5月、唐突に「ZOZOスーツ」が届きました。それが写真です!
私の友人にも続々と到着したようで、「届いた」「やってみた」「すごい!」という声が次々と私のところに届く今日この頃です。早速私も試さないと!(メディア学部 藤崎実)
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