心理学者と社会学者の葛藤
2018年8月30日 (木) 投稿者: メディア技術コース
人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)第83回研究会が開催されます。
8/29
関西学院大学梅田キャンパスにて。
今回の大会では,特別セッション「言語・音声・対話研究における量的手法と質的手法の対話」
にパネリストとして登壇します。対話を扱う方法には心理学的な実験を用いた量的手法と社会学に端を発する会話分析を行う質的手法があります。私は量的手法の紹介者として講演します。タイトルは、「心理学者がいうところの「仮説検証型実験手法」を用いて会話を扱う」です。心理学では、アンケートや実験を行って、そこで得られた数値データを統計的に解析するという手法が用いられます。しかし、実験で得られた結果は必ずしも我々の日常生活の中の行動へ一般化できるとは限りません。人間は、見たことも聞いたこともない課題を与えられても、何とかそれに対処してしまう生き物です。だから防音室で刺激を聞いて反応して、と言われればそれができてしまいます。だけどそれは私達が普段行っているコミュニケーションを本当に反映した行動なのでしょうか?それを確かめるには、日常的にその人が行っている会話や行動の観察(質的研究)が必要です。質的研究でも同じ行動が観察できれば、実験で得られた結果は人間の行動の一般的な法則と言っていいでしょう。つまり、量的研究と質的研究は表裏一体の関係にあります。しかし、伝統的な学問分野では、どちらが得意・不得意と研究の方法を分けてきたきらいがあります。それを同じ場に持ち寄って議論することにより、双方の融合した研究手法をあみだそう!というのが今回の企画のねらいです。文責:榎本心理学者がいうところの
「仮説検証型実験手法」を用いて
会話を扱う
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